89-4.2003年7月15日.「とわだ」「あさぎり」インド洋派遣「平和船団」抗議行動(31)~(40)

 (31)  
続いて「あさぎり」の出航
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 (33)  
海上保安庁が近寄らないように警告
 (34)  
 これも白い制服の整列
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あーあ、また、行ってしまったか。死ぬなよ。殺すなよ。
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艦船のうじゃうじゃいる岸壁に帰りましょう
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 (40)  
 小田原栄子さんにもいつも世話になっいます。

            

「テロ特措法」に基づく被爆地ヒロシマからの
   補給艦「とわだ」、駆逐艦「あさぎり」の海外派兵を中止してください!
   米軍のイラク占領に対する支援新法の廃案を!
  国民を監視・統制するための「国民保護法制」を廃案に!
        
 基地周辺の自衛隊員、家族、市民の皆さん! 私たちは、ピースリンクの平和船団です。
本日、補給艦「とわだ」、駆逐艦「あさぎり」が対テロ特措法によるインド洋での燃料補給作戦のために、呉基地を出ようとしていますが、既にこの作戦の正当性はきわめて希薄で、何としても止めさせねばなりません。職務命令とは言え、乗員とその家族が、戦時下の精神的にも、肉体的にも苦渋に満ちた生活に疲弊しているであろうことは想像に難くありません。とくに、補給艦「とわだ」の乗員の3分の1は3回目の派兵です。隊員の人の良さをいいことに、政府は、「とわだ」など補給艦の乗員とその家族の人権を極度に踏みにじっています。インド洋に派遣された自衛官の中には、マスコミのインタビューに「もう二度と行きたくない」と拒否の意思表示をされている方もいます。幹部も含めて、艦内で飲酒をしたなどで大量の処分者が出ているのも不満の現れです。有事法制の成立やイラク復興支援法の衆議院通過などで、ますます自衛隊員の生命と人権がないがしろにされる時代が始まっています。今ほど、自衛官から不満と不安が渦巻いているときはありません。
 これまでに海上自衛隊が米軍に供給した燃料が、米軍が使用した全燃料の実に40%に相当するというのは驚くべきことです。米英軍の一方的な爆撃によって、アフガニスタンでは少なくとも4千人以上の一般市民が亡くなり、兵士まで含めれば、おそらく何万人もの人々が殺されているでしょう。その殺戮の一端を、海上自衛隊は、まぎれもなく担っているのです。
 にもかかわらず、アフガニスタンでの戦争の実態はほとんど報道されず、自衛隊がどこで、何をやっているのか私たちには知らされていません。戦争は多くの人々を死に追いやり、多くの人々を苦しめ続けています。私たちは、日本がこれ以上参戦の道を続けることに強く反対します。
 アメリカ軍は、今なお、テロ組織の逃亡を防ぐための監視を名目として、いつ終わるとも知れない作戦行動を続けています。日本政府が、どういう状態になったら、派兵が終わるのかも明らかにしないまま、更に2年間の法の延長を画策していることは絶対に許せません。
 さらに5月になりイラク戦争参加のためインド洋を通る米軍の全艦艇に日本のテロ特措法に基づく燃料補給が行なわれていたことが明らかになりました。イラクで大量の精密誘導爆弾やクラスター爆弾を投下し、イラクの人々を殺してきた空母キティホークの艦長は、「イラク戦争中、海上自衛隊から間接的に洋上で約80万ガロンの燃料補給を受けた」と発言しています。自衛隊を海外に出し続けることは、必ず後世に大きなツケを残します。1954年6月、自衛隊の発足が決まったときの参議院における「自衛隊の海外出動禁止決議」の精神と、「決議の趣旨は、十分これを尊重する」との政府の約束を思い起こしてください。自衛隊が海外で作戦行動をすることを「普通のこと」にしてはなりません。私たちは、戦時下の派兵を担うべく「とわだ」、「あさぎり」が呉から出ることにあくまでも反対します。それは、自衛隊員や家族の願いでもあると信じます。
 自衛隊員と、ご家族の皆さん! 有事法制が成立し、イラク新法が衆議院を通過したとき、皆さんは、どのような想いで、それを受け止めたでしょうか? 政府と与党の議員は、憲法9条を捨てる宣言をしたのです。それは同時に、自衛官の生命と人権を無視するという宣言でもあります。これは明らかに憲法違反です。全ての国民は、人権と生命の安全を保証されているはずなのです。 しかも、海外での作戦行動が、本当に、人類の幸せや希望につながると思いますか?アメリカの一国主義を強めるための、極めて利己的な作業のために、まことしやかな嘘を掲げて、アメリカ支援をしているだけではないのでしょうか? インド洋に行かないでいただきたい。