137−2.2004年3月14日、補給艦「とわだ」呉出港「平和船団」抗議行動 (羽熊直行撮影) (7)〜(12)

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私(羽熊直行)も少し、父が満鉄病院で働き、満州侵略に知らず知らず
荷担したと話しました。

 

下にに3月12日の海上自衛隊呉地方総監部への抗議行動と要請書

 

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「とわだ」にぐんぐん接近しようとしますが、
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これ以上近づけません。が、私たちの声は届いたことでしょう。

 

 

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「とわだ」が動き始めました

 

 

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どんどん去っていきます。ペルシャ湾に向かって。

 

 

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あー、行ってしまう。上陸する前に、ボート上で、みんなで感想を述べ合いました。
平木さんが、熱をこめ、女性として、戦争は日常生活にまで、暴力的影響を及ぼすので、許せないと。

            

ピースリンクの湯浅です。
本日(3月12日)、補給艦「とわだ」のアフガン派遣の中止を求めて申し入れをしました。

参加者4人。
取材;読売、毎日
 ちょっとさびしかったですが、自衛隊側が、徐々に強硬になってきており、喧嘩ごしになる場面がかなりありました。

 11:30、いつものように門が閉ざされた。申し入れにきた旨伝え、取次ぎを求めた。ゲートに、ボードの「止めろ海外派兵」を7枚立てかける。途中、自衛官が来て、車で中に入りたかったらしく、ゲートの半分が開いた。この間10分ほど、道をとうる人に訴え。

 と、同時に峰村総務課長が来る。「ボードを取ってください!}との強い要請。
「今までいつもやってきたのに、なぜ今になってだめだというのか?」「ほうてきなこんきょは?」とやり取り。徐々に喧嘩ごしになる。「そんなことを言うのなら、そもそも、僕らが来るとすぐゲートを占めること自体が、問題だ!」「なぜ、中に入れて、部屋を用意しないのか」とますますエスカレート。なかなか申し入れに入れない。終いには、向こうが「喧嘩しにきたのですか?」というので、「申し入れにきた
んだ。喧嘩を売ったのはそっちじゃないか。」と続く。

 西岡さんが要請書を読み上げて、手渡し、「専守防衛とまったく違う今の状況について、自衛隊の中でキチンと議論してほしい」ことを訴えて、終了。2/1あたりから、何か、自衛隊の対応が厳しくなったような気がする。そうであるほど、しつこく、こなければならないと強く思った。


以下、本日(3月12日)出した要請書です。

内閣総理大臣                    2004年3月12日
 小泉純一郎様
防衛庁長官
  石破 茂様
海上自衛隊呉地方総監
  小串 茂様
                              要 請 書
 被爆地ヒロシマからの補給艦「とわだ」のアラビア海派遣を中止すること輸送艦(揚陸艦)「おおすみ」を含む自衛隊のイラクからの撤退を!
     軍転法の精神に沿い呉を海外派兵の拠点にしないよう求める!
        
  春一番も吹き、芽生えの候となりました。そんな中で、呉という街には重苦しい空気がただよっています。2001年11月以来、アフガニスタンでの対テロ掃討作戦の戦争協力という<戦時下における海外派遣>が続いており、14日には、その中心を担ってきた補給艦「とわだ」が4たびアラビア海へ派遣される予定です。その1ヶ月前の2月14日には「イラク復興支援特別措置法」により揚陸艦「おおすみ」がイラク派兵の
ため呉を離れ、現在、アラビア海に展開しているのです。

  補給艦「とわだ」は、これまでにインド洋に3回派遣され、乗員とその家族の人権は極度に踏みにじられてきました。海上自衛隊が米軍などに無償で供給した燃料は約34万キロリットルにのぼり、米軍などが使用した全燃料の実に40%に相当します。米英軍の一方的な爆撃によって、アフガニスタンでは少なくとも4千人以上の一般市民が亡くなり、兵士まで含めれば何万人もの人々が殺されているはずです。

 海上自衛隊は、燃料供給を通じて、米英軍の殺戮の片棒をかついでいるのです。アメリカ軍は、今なお、「テロ組織」の逃亡を防ぐ監視を名目に、いつ終わるとも知れない作戦行動を続けており、その支援と称して自衛隊の燃料供給作戦が続いていることは、アメリカの軍事支配の一翼を日本が担い続けていることを意味し、その限りにおいて、自衛隊の派遣は永遠に続くことになります。
「テロ対策」を大義名分として、呉基地が米軍の軍事支配を支える街になることは、一刻も早く止めていただきたい。


  また去る2月14日のF桟橋の両側に揚陸艦「おおすみ」、護衛艦「さみだれ」の2隻が停泊している異様な光景を私たちは決して忘れません。「おおすみ」は、戦地とも言うべきイラクへの物資輸送のため、室蘭へ向い、その翌朝、「さみだれ」は、アフガンの対テロ掃討作戦のため、アラビア海に向けて呉を出ました。二日続けて、海外での作戦行動のために艦船が出たのは、自衛隊創設以来 初めてのことで、それが
被爆県の呉から始まったのです。

 これはヒロシマに対する挑戦です。今、日本は「派兵国家」になるために暴走を始めているとしか思えません。このありようは、軍転法によって「平和産業港湾都市」をめざしてきた呉市政を根本から覆えすものであり、絶対に容認できません。自衛隊員の中には、イラク派兵やアフガン派遣が、「国民を守ることに寄与せず、逆に国民の危険性を高めることにしかならない」との強い疑問を持ったまま、イラクやアフガンに派兵されている人が多数いるはずです。その想いを尊重し、共有することが何より重要です。
 
  日本が国際的に寄与できる方法は、自衛隊という事実上の軍隊を派兵するのではなく、平和憲法に則って、人権と平等を世界に少しでも拡げる観点から人道的な活動をすることです。その前提は、侵略行為を犯した米英軍の占領をまず止めさせることです。


 自衛隊を海外に出し続ければ必ず後世に大きなツケを残します。1954年6月、自衛隊の発足が決まったときの参議院における「自衛隊の海外出動禁止決議」の精神と、「決議の趣旨は、十分これを尊重する」との政府の約束を改めて思い起こしていただきたい。

自衛隊が海外で作戦行動をとることを「普通のこと」にしないでください。私たちは、補給艦「とわだ」が戦時下の戦争協力を更に担うことに強く抗議し、今後一切の海外派兵を行わないよう改めて求め、下記の点を要請します。


 1)補給艦「とわだ」のアラビア海への4回目の派遣を中止すること。
 2)現在、海外に派兵さている全ての自衛隊の部隊をアフガニスタン、イラクから即時撤収すること。
 3)アフガニスタン、イラクからの米英軍の即時撤退を求めること。

入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機! ピースリンク広島・呉・岩国(29団体)

連絡先:トマホークの配備を許すな!呉市民の会  
   世話人 湯浅一郎
     呉市幸町3−1 呉YWCA気付      呉21-2414