154−1.2004年8月6日朝、原爆ドーム前、風景とビラまき(1)〜(10)

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8月6日、午前7時頃の原爆ドーム前です。ここで「ダイ・イン」と「グランド・ゼロのつどい」の準備が開始されました。

 

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隣には、お馴染み、「日本山妙法寺」のお坊さんたちが!

 

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 「市民による平和宣言」と、第九条の会ヒロシマによる「意見広告」新聞紙のコピーをみんなで配布しました。「市民による平和宣言」を下に掲載。
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原爆ドーム前だけではなく、平和公園の三方入り口に別れてビラをまいたのですが、撮影者は原爆ドーム(元安橋たもと)しか撮影できませんでした。

 

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当たり前ですが、外の場所で頑張った方。御免なさい。

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元安橋たもとでは湯浅一郎さんが「市民による平和宣言」を配布。

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長崎大学の舟越耿一先生も「市民による平和宣言」を配布しています。

 

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その左は鹿児島大学の木村朗先生です。

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市民による平和宣言2004

ヒロシマからの再出発、憲法九条で戦争を止めよう

 有事関連法が成立し、武装自衛隊のイラク派兵が続く中で、ヒロシマは59回目の原爆忌を迎えている。この背景は、世界が、超大国アメリカによる対アフガニスタン戦争、対イラク戦争に象徴される「暴力の連鎖」に満ち、日本政府が、アメリカの意向にそう選択をしていることにある。
 59年前の今日、広島に原爆を投下し、幾十万人もの人々を無差別に虐殺したアメリカは、未臨界核実験の強行、小型核兵器の開発、核実験の再開など自らの核兵器体系を強化している。そして2003年3月、大量破壊兵器保有「疑惑」を口実に、イラクを
先制攻撃し、バンカーバスター・クラスター爆弾・劣化ウラン弾など非人道的な準大量破壊兵器を使用し、破壊の限りをつくした。しかし、大量破壊兵器は見つからず、何一つ大義のない侵略戦争であったことがいよいよ明らかになっている。私たちは世界で唯一、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下を実行し、今またイラクへの先制攻撃をしたアメリカ政府の行為に対して、国際法違反の戦争犯罪として断罪する作業を強力に推進せねばならない。
 2月14日、呉基地F桟橋の両側に輸送艦「おおすみ」、護衛艦「さみだれ」の2隻が停泊し、相次いでイラク、アフガンに向け出港した異様な光景を私たちは決して忘れない。これは、自衛隊創設以来、初めてのことであり、呉が派兵国家へのハードルを越えた瞬間であった。今、日本は「派兵国家」へ向けて暴走しており、被爆都市広島の足下の街、呉がその一つの中心なのである。これまで「専守防衛」の枠内にいた自衛隊が、発足50年にしてイラク多国籍軍への参加など重大な変質をとげていることを容認するわけにはいかない。
 これと重なって、アメリカ軍の世界態勢見直しの一環として、在日米軍が大きく再編されようとしている。これは、安保条約をすら逸脱している。その一つが岩国への厚木からの移駐計画という形でヒロシマに押し寄せている。これに伴い2003年1月の広島県大黒神島にNLP訓練用滑走路を作る構想などが再浮上する可能性が高い。そして原子力空母が瀬戸内海を徘徊し、空母艦載機によるNLP訓練などの常態化が懸念され、ヒロシマの基地は飛躍的に強化される。厚木の岩国移駐は、何としても阻止せねばならない。
  政府とそれを支える勢力は、いまなお原爆被害を過小評価し、戦争責任も十分とらないことの延長上で、日本を再び「戦争ができる国」にしようとしている。この後、憲法九条を変えるために不可欠な国民投票法案、海外派兵の恒久化法案、更にその先に憲法の本丸を変える手続きが待っている。昨年の「市民の平和宣言」で、<「あなたは、子どもたちに「戦争ができる国」を残したいのですか?」との問いが爆心地の地中深くから、無数のうめき声となって、聞こえてくるようです>と書いたが、事態はより深刻化している。
 しかし、イラク、アフガンの姿が示しているように、暴力によって暴力を抑えようとする政策は、泥沼のあり地獄にはまるだけである。アメリカの戦争と占領政策は破綻している。平和憲法、九条の価値を共有し、あくまでも堅持するべきである。九条を変えるのではなく、むしろ九条を世界に広げることこそが、世界の困難を解決していく、唯一の道である。世界は九条を必要としており、九条こそが戦争を止める力である。
 被爆60周年をひかえた今、私たちは、宣言する。 被爆60周年、NPT再検討会議のある2005年をできる限り早い時期に核兵器廃絶への道筋をつけさせる年にしよう。

 これ以上、生命を奪う前に、奪われる前に、イラクから自衛隊を撤退させよう。

  ヒロシマからの海外派兵・派遣を許さない。
 日本を派兵国家にするな。
 米アジア戦略の再編を許さず、在日米軍の撤退を求めよう!
 厚木の空母艦載機部隊の岩国移駐を許さない!
  「暴力の連鎖」を断つために、憲法九条を堅持し、その精神を世界に活かそう!

                              2004年8月6日
8・6ヒロシマ平和へのつどい2004  参加者一同
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