177−3.2005年1月6日.陸上自衛隊第13旅団、イラク派兵抗議申し入れ(21)〜(30)

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テレビのインタビューも 
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 湯浅一郎さん、藤井純子さんにも質問が
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 利元克己さん(右)にも
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 他人ばかり写すのは卑怯?なので私(戸村)も1枚撮って貰いました。
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 平和教育のオーソリティ(軍都廣島のバイブルとも言える「加害基地宇品」の著者)空辰男さんは、どんな思いをされているのでしょうか!
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左の渡田正弘さん、いつも行動参加、ご苦労様。

 

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ここからかいま見る、「陸上自衛隊第13旅団司令部」の一部

 

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 左から、利元克己さん、空辰男さん、藤本幸作さん、いづれも平和運動のオーソリティです。
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共同代表の一人でもある空辰男先生は、最後に新聞記者から感想を聞かれていました。

 

            

陸上自衛隊第13旅団長   
内田益次郎様
 
  第三次「イラク復興業務支援隊」への要員派遣を含めて、イラク特措法に基づくヒロシマからのイラク派兵の中止を求める申し入れ書


 人類初の原爆被害地となった広島に暮らす私たちは、ヒロシマからの自衛隊のイラク派兵にあくまでも反対し、<ヒロシマ(陸上自衛隊海田基地)からのイラク派兵を許さない!被爆地ヒロシマ・ピープルズ声明>を発することとし、思想・信条、組織の枠を越えた幅広い県民の声を結集させるべく、現在賛同人を集めているところです。

 被爆60周年とNPT再検討会議が開催され、核兵器廃絶への声を飛躍させるべき2005年が始まりましたが、私たちは、被爆地ヒロシマの市民として重苦しい想いで新年を迎えています。この1月にも、広島市内にある海田基地から自衛隊がイラクに派兵される可能性が高まっているからです。今、私たち、広島県民一人一人に「平和都市ヒロシマからのイラク派兵」を許すのかという問いが突きつけられており、私たちは、いても立ってもいられない思いで、これにあくまでも反対であることをお伝えするために、本日申し入れをさせていただきます。

特に本日、海田13旅団から「イラク復興業務支援隊」の第三次要員として数名の自衛隊員がイラクやクウエートに向け出発するために、海田基地を離れるとのことです。同部隊は、サマワやクエートにおいてイラク現地の部族長や請負業者との調整などに従事し、イラク派兵部隊の本体を後方支援するための組織で、イラク駐留部隊を支援するという意味で、イラク特措法に基づく第五次派兵の一環であることに変わりはありません。海田13旅団からのイラク絡みの派遣は初めてのことであり、ヒロシマ・ピープルズ声明の趣旨に則って、派遣の中止を強く申し入れます。
 2003年3月に米英が一方的に始めたイラク攻撃と占領には何一つ大義がありません。先制攻撃の理由となった大量破壊兵器は存在しなかったことをアメリカ政府自らが認めている一方で、米英軍は、準大量破壊兵器を駆使して、十万人近くのイラク市民を殺害したのです。これは、国連憲章や国際法をも無視した戦争犯罪そのものであると共に、政権が移譲された今も連日のように武力衝突が発生し、ブッシュ政権の先制攻撃戦略の破綻は見えています。一昨日にはバクダッドの知事が殺害されたように国民議会選挙を目前にしても、武力衝突は激化すらしています。その中でアメリカ軍の仲間として派兵されている自衛隊が標的になっていることは疑いがありません。自衛隊員から戦死者が出る前に、また自衛隊がイラクの人々を殺す前に、とにかく自衛隊を撤退させるべきです。
にもかかわらず昨年12月、政府は「戦争ができる国」づくりに向けて重大な選択をしました。イラクへの自衛隊派兵の期間を1年延長し、あわせて新たな「防衛計画の大綱」を策定し、専守防衛の原則を取り払い、海外派遣を本務に組み込もうとしています。これはアメリカが、対テロ世界戦争を機動的に遂行するべく、米軍の再編を行なっていることに呼応したものです。日米安保は今や世界規模に変更されようとしています。アフガンやイラクのように、アメリカが、世界のどこかで「対テロ」を名目として戦争をしかけたとき、自衛隊も、その仲間となって、日常的に海外での作戦行動をとれるようにすると言うわけです。

 その結果、第5次イラク派兵にヒロシマの自衛隊が関与することになったわけです。ヒロシマは、核兵器廃絶と世界の恒久平和を世界に発信し続けてきました。そのヒロシマから米軍の仲間として、実質「日本軍」である自衛隊がイラクに出て行くことを黙って見過ごすわけにはいきません。

イラクの人々が、派兵された自衛隊の中に、ヒロシマの部隊が含まれていることを知ったとき、ヒロシマへの失望が広がることは間違いありません。これは思想的な問題でもあります。これではヒロシマの世界的な発信の力を著しく弱め、説得力、信頼感を損なうことになります。ヒロシマが、自らの体験を通じて、核兵器廃絶と恒久平和を訴えてきた蓄積は、世界の多くの民衆から共感を持って評価され、それが、日本という国に対する尊敬を生み出す大きな力になってきているのです。あえて、その成果を自ら崩していくという愚かな行為を許すわけにはいきません。


 そこで、第13旅団長より小泉首相、大野防衛庁長官にたいして、以下の点を意見具申していただくよう求めます。                   
要請項目:
1.海田13旅団からの第三次イラク復興業務支援隊への要員派遣を中止すること。
2.第五次イラク派兵への海田13旅団からの参加を絶対に行わないこと。
3.多国籍軍の一員としての自衛隊を一刻も早く撤退させること。
4.日本政府としてアメリカ政府に対し、米軍はイラクから撤退するよう要請すること。
2005年1月6日

 ヒロシマ(陸上自衛隊海田基地)からのイラク派兵を許さない!   被爆地ヒロシマ・ピープルズ声明

  呼びかけ人会
共同代表(6名): 
池上 忍(弁護士)岡本三夫(広島修道大学教授)空辰男(全国被爆教職員の会会長)河合護郎(元広島平和文化センター理事長)宮田喜久代(広島YWCA会長)三末篤實(カトリック広島教区司教)

呼びかけ人(41名):
 秋光民恵 足立修一 石口俊一 井上正信 池上文夫 小武正教 尾野進 嘉指信雄  梶川勝利  片山春子  金子一士 川田 澄  北西 允 久保田十一郎 肥塚孝司 坂本 健  佐々木猛也 重村幸司 篠原 收 柴田もゆる 田中秀和 田中利幸 田村和之 坪井 直 利元克巳 馬場浩太 林 辰也 平岡 誠 藤井純子  藤田厚吉  藤本幸作  舟橋喜恵 松本 真 丸屋 博 三浦精子  森瀧春子 山今 彰 山田延廣 湯浅一郎 横原由紀夫  吉村慎太郎 連絡先:広島YWCA  広島市中区大手町4-3-10  Tel&Fax:082-241-5313