178−2.2005年1月8日、ヒロシマからのイラク派兵抗議、ピースリンク本通り街宣(11)〜(20)

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   診察を終えて駆けつけてくれた医者の羽熊直行さんでした

送ったファックスはこの下に。
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   さとうさんも、三次から駆けつけてくれました
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   受け取りは、まあまあといったところでしょうか?
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   藤井純子さんにマイクは交代。
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   湯浅一郎さん、今度はビラくばり。
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   「さとう」さんは個人ビラも同時に配布
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   渡田正弘さん、このところ連日ご苦労様
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   藤井純子さんは丁寧な訴え
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   私(戸村)も写真ばかりでは!と少しばかりビラをまきました

            

 内閣総理大臣                         2005年1月8日
  小泉純一郎様
防衛庁長官
 大野 功統様
                            抗 議 文
  海田も含む第三次「イラク復興業務支援隊」の派兵に抗議し、 イラク特措法に基づくヒロシマからのイラク派兵の中止を求める


 私たちは「ピースリンク広島・呉・岩国」という市民団体です。核兵器廃絶と恒久平和を目ざすヒロシマが、戦争の準備をし、戦争に関わることを止めようと、広島、岩国、呉でささやかな行動をしてきており、ヒロシマ(海田13旅団)からのイラク派兵の中止を求めています。

 特に本日、海田13旅団の数名を含む第三次「イラク復興業務支援隊」が日本を離れ、イラクやクウエートに向け出発するとのことです。同部隊は、サマワやクエートにおいてイラク現地の部族長や請負業者との調整などに従事し、イラク派兵部隊の本体を後方支援するための組織で、イラク駐留部隊を支援するという意味で、イラク特措法に基づく第五次派兵の一環であることに変わりはありません。海田13旅団からのイラク絡みの派兵は初めてのことであり、派兵の中止を強く申し入れます。

 被爆60周年とNPT再検討会議が開催され核兵器廃絶への声を飛躍させるべき2005年の始まりが、広島市内にある海田基地からの自衛隊のイラク派兵であることは絶対に許せません。本日の「イラク復興業務支援隊」のイラクへの派兵の強く抗議するものです。

 一昨年3月にブッシュ大統領が、国連憲章や国際法を無視して、一方的にイラク戦争を始めてから、「主権移譲」され、国民議会選挙を目前にした今も、イラクでは、戦争状態としか言いようのない情勢が続いています。暴力の連鎖はとどまるところがありません。

 そして自衛隊が多国籍軍の一員である限り、いくら人道復興支援と主張してみても、米軍の仲間と見られて、攻撃目標にされることは必至です。自衛隊の基地のあるサマーワも非常事態宣言が適用され、頻繁にロケット弾が打ち込まれ、極めて危険な状態にあります。たまたま信管がはずされているため、爆発を逃れていますが、これは明らかに警告であり、その気になれば自衛隊に実害が出かねません。サマーワは「非戦闘地域」であるとの政府説明は、もはや通用しません。このままいけば、自衛隊員が死傷したり、自衛隊が交戦状態に入ってイラクの人びとを殺することが、いつ起きてもおかしくありません。

   にもかかわらず、ブッシュ大統領の再選を機に、政府は、派兵期限を1年間延長させ、その結果、第10師団からの派兵がなしくづし的に強行されようとしています。春にはオランダ軍が撤退し、治安維持を英軍が担うことになれば、自衛隊の危険性はますます高まります。これ以上、深入りすれば、ずるずるとアメリカの世界規模での対テロ戦争の泥沼にはまりこむだけです。

 自衛隊員の皆さんは、入隊するとき、「憲法九条を持つ日本国憲法に基づいて、海外での作戦行動はしない」ことを宣誓したはずです。今、皆さんがイラクに行き、多国籍軍の一部として活動することが、本当に「イラクの人々や世界平和につながるという確信はありますか?」。むしろ、アメリカの一方的で、力づくの政治に加担し、地球社会の矛盾を増大し、更に日本人の危険性を高めるだけではないのかという疑問をお持ちではないですか? 何よりも、10万人と言われるイラク市民が、米英軍により殺されてきた事実に対して、痛みを感じているはづです。米軍の攻撃で多くのイラク市民が殺害されている事実と、アメリカ軍の指揮する多国籍軍の一員として、自衛隊がイラクに出て行くこととの関係について再考していただきたい。米軍によって身内を殺されたイラクの市民から見たとき、米軍の仲間としての自衛隊が敵と見なされることは必然です。私たちは、みなさんの人助けの善意が、誤った政策の一部として悪用されることのないよう心から望みます。そして、皆さん自身の安全のため、またご家族や周囲の人々のためにも、派兵を思いとどまっていただきたいのです。

  更にアラブの人々が、派兵された自衛隊にヒロシマからの部隊が含まれていることを知ったとき、ヒロシマへの失望と不信感が広がることをおそれます。これは人類史的に見ても思想的にみてきわめて重要な問題です。これにより、ヒロシマの世界へ向けての発信の力は著しく弱められ、説得力を失うことは必死です。ヒロシマが、築いてきた平和の象徴としての位置を、日本政府がないがしろにしていくことを許すわけにはいきません。

 そこで、海田13旅団からの第三次イラク復興業務支援隊への要員派兵に抗議すると共に、以下、要請します。

1.海田13旅団からの参加を含めて、1月中にも予定されている第五次イラク派兵を絶対に行わないこと。
2.多国籍軍の一員としての自衛隊を一刻も早く撤退させること。
3.アメリカ政府に対し、米軍はイラクから撤退するよう要請すること。

入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機!ピースリンク広島・呉・岩国 28団体
   世話人 藤井純子 湯浅一郎 田村順玄
    連絡先:広島市中区大手町 広島YWCA気付 広島255-6580