187−3.2005年3月1日.コスタリカ政府の米支持を変えたロベルト・サモラさんを迎えて(21)〜(26)

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   下に広島修道大学の佐々木崇介さんからの報告を
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 「非武装・中立の憲法を持つコスタリカが、イラク戦争を支持するのは許されない」 

 この考えから違憲訴訟を起こし、見事2004年9月に「コスタリカ政府のイラク戦争における米国支持は憲法違反」という判決を勝ち取ったロベルト・サモラさん(24)が日本に招かれ、2月28日にヒロシマを訪問。市民たちと交流した。

 ロベルト・サモラさんは沖縄・北海道などを回った後、12時51分着の新幹線で筑紫健彦さん(憲法を活かす会)と共に来広。14時からワールド・フレンドシップ・センターにて市民25人ほどと2時間にわたって交流した。

 「コスタリカの最高裁判所第四法廷(憲法訴訟担当)に提訴するために、年齢の制限はない。違憲訴訟の最年少記録は8歳の子供だ。コスタリカでは人権教育と、その救済機関である裁判所の教育が徹底している。人々にとって憲法がより良い生活をおくるためのガイドラインとして認知されている。憲法というのはただの文字が書かれた紙にすぎない。重要なのは、それをどう運用していくかだ。憲法法廷に対して非常にアクセスしやすいコスタリカは、その運用という点で優れていると言えるだろう」

 このように話すサモラさんからは、「憲法を守り、活かすのは自分たちだ」という意志が感じられた。平和憲法を持ちながら、今もなおイラク戦争を支持し、イラクへ派兵し続けている日本。その中で行われている自衛隊派兵違憲訴訟にも活かしたい精神であるし、コスタリカのように国民に開かれた憲法法廷であってほしいものだ。