232−4.2006年7月15日、岩国基地増強問題を考えるシンポジウム(31)〜(40)

 (31)
 
 山下三郎市長は「市長として、被爆者として発言したい。何度も国に要請している」
 (32)  
   関太郎さんは、「私は宮島の広大植物園で教授を長年務めてきた。宮島全体が史跡だ。一枚の葉っぱに22種類の動物が関係しており、宮島全体では計り知れない。市長から騒音の影響についてご下問があったのだが、結果は「よくわからない」。しかし、だからといって大丈夫ではなく、分らないものはいじってはいけない。昔の人は神のたたりがあると思って守ってきた。
ひとりひとりが、天罰があると思わないといけないのでは、と科学者らしからぬ発言で爆笑を誘いました。
 (33)  
 本田幸男さんは「基地は忘れてはいけない」と漁民としての被害の現状の報告と、受け入れられないことの決意を。
 (34)  
 
 (35)  
 秋葉忠利市長は、「多様な視点が大切だ。平和行政も中小ではなく、ヒロシマが、被爆者が、こんなことを誰にも経験させてはならぬというのが基本であり、全てである。自分だけ良ければよいのではない。
ICJが勧告的意見を出して10年になるが、一番高い位置にあるのがICJだ。
市民の意見が国連総会を動かし、ICJを動かしていった。新しい未来を作るための、市民、都市の声が必要だ」
 (36)  
 

山下三郎市長は「昨年、廿日市市は大野町、宮島町と合併した。宮島守るために頑張る。先般国に要望したときは『米軍は京都・奈良を爆撃しなかった。平時に基地のために宮島を駄目にしてくれるな』といったが、大臣からは返事が無かった。
国の安全は第一義的には外交で守らねばならない。地方が付託に応えて守るのが義務」。

 

 (37)  
 

関さんは「トンボは、山と海の水が交わるところで微妙に生息。爆音で生殖に影響が出ないか心配。」

 

 (38)  
 吉田正裕さんは「弥山は今年で1200年。修行道場がある。そこから岩国が見える。祝詞やお経が聞こえなくなることも今でもある。
 (39)  
 秋葉忠利市長は「金に物を言わせて、いじめるのはとんでもないことだ。ところで、アメリカは昔は植民地だった。イギリスが課税してきたので、「代表なくして課税なし」と独立した。
地域の人の声が、決定する人に届けられているかが問題だ。
どの分野でも同じだ。市民の声を無視しては、ナチスドイツを正当化するのと同じだ。憲法が担保しているのが民主主義の原理だと思う。小泉さんは、永田町の論理を排するとして民意、民意といってきたが、岩国では使い分けをしている。」
と政府を批判しました。
 (40)