236−3.2006年10月10日、北朝鮮の核実験に抗議、本通街宣 (19)〜(23)
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最後の締めは湯浅一郎さん | |
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アメリカなどは、自分たちの核兵器所有を当然の権利のごとくにして、意に沿わない「ならずもの国家」の核兵器所有を問題にしている。 | |
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自分たちの核兵器廃絶への努力がまずなされなければ、はなはだ説得力を欠く。「制裁」で解決する問題ではない。 | |
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わが身を清める努力をして「話し合い」をと。 | |
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一時間、お騒がせしました、と締めてこの日の行動を終えました |
2006年10月10日
抗議声明
北朝鮮の「核実験」実施に抗議し、核兵器の廃棄を求める!
国際社会は、あくまでも対話による平和的な解決を!
米国を初め核保有国は、一層の核廃絶へ向けた努力をすること!
私たちは、ヒロシマにおいて核兵器廃絶と軍縮・平和を求めて活動する市民グループです。10月9日、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)が「核実験を実施した」と表明したことが事実とすれば、核兵器廃絶を切望するものとして、強く抗議し、心より核兵器の廃棄を求めるものです。核実験の実施は核兵器保有を内外に示したものであり、実質的に世界で9番目の核兵器保有国になったことを意味します。
これは、1992年の南北非核化共同宣言、2002年の日朝平壌宣言、2005年の六カ国共同声明などの誓約を自ら踏みにじることで、どうしても認めるわけにはいきません。「朝鮮半島の非核化を実現し、世界的な核軍縮と終局的な核兵器撤廃を推進するため、あらゆる面から努力する」という主張を自ら否定し、核兵器の廃絶を求める東アジア民衆、人類全体に挑戦する行為にでたことは愚かとしか言いようがなく、残念でなりません。
しかし冷戦が終結したとはいえ、未だに38度線があり、朝鮮戦争が停戦状態にすぎず、そのなかで米国による金融制裁などの一方的な封じ込め・制裁政策が北朝鮮を追いつめて来たことが背景にあるのは承知しています。それでも、このような脅し合
いは矛盾をより深刻化させるだけで、何一つ解決しません。北朝鮮は、ただちに六カ国協議への参加を表明し、あくまでも対話と交渉によって事態を平和的に解決するべきです。
他方で、2000年のNPT再検討会議で到達した「保有核兵器の廃棄に関する明確な約束」は無視されたままで、アメリカなど核保有国は、自らが核兵器を持っていることを自明のこととしたうえで、他国が核兵器を持つことに力づくで対処することは不当きわまりません。核兵器国は、NPT第6条に沿って核軍縮を進めてください。それなしに、北朝鮮の核実験と核保有を批判する資格はありません。しかも、英・中なみのイスラエルの核兵器、インド・パキスタンの核保有を容認するままでは、北朝鮮の核保有を否定する力は産まれません。
ヒロシマ・ナガサキを知る私たちは、一刻も早い核兵器の廃絶を求める立場から、北朝鮮の核実験に強く抗議し、一日も早く、朝鮮半島を含む地球社会の非核化の実現を求めるものです。
そこで、以下、要請します。
1. 北朝鮮政府は、自らも関与した数度にわたる朝鮮半島の非核化へ向けた宣言を前進させるために、これ以上の核実験を行 わず、核兵器の廃棄を宣言すること。
2. 日米両政府は、一方的に制裁措置を強化するのでなく、あくまでも対話による平和的な解決に向け、昨年9月の六カ国共同 声明に基づく問題の包括的解決を追求すること。
3. 国連安全保障理事会は、拙速に制裁決議をしないこと。
4. 米ソ冷戦の遺物である38度線を一刻も早く解除し、朝鮮半島の自主的統一へのロードマップをつくるために、関係諸国が努 力すること。
5.「核保有国」は、自国の核の廃棄に向けたロードマップを緊急に提示すること。
入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機! ピースリンク広島・呉・岩国(28団体)