297−1.2008年9月2日、G8下院議長サミットに対して 核兵器廃絶フォーラム〜ヒロシマは核保有国の責任を問う〜(1)〜(10)
   

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午後6時、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)」事務局、広島県生協連合会の中嶋典子さんの司会で、アステールプラザ2階で始まりました。

 

9月3日付け朝日新聞ホームページで、G8下院議長会議について、このフォーラムでは「懐疑的な声」が出たと報道されています。

9月4日付け毎日新聞ホームページにも出ました。

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冒頭のの挨拶は共同代表の一人、元平和文化センター理事長の河合護郎さん。

 

 

 

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G8の会議を少しでも傍聴出来ないかと試みたが断られた、とその秘密性を批判

 

 

 

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下に集会呼びかけ文(再掲)

 

 

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司会は運営委員の一人、久野成章さんにバトンタッチ。

 

 

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最初のスピーチは渡田正弘さん。主催している「グローバリゼーションを問う広島ネットワーク」について説明したあと、「G8サミットを問う」として以下のように説明。

 

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1、G8サミットとは政策協調のための非公式会合(談合)
・先進国サミット(主要国首脳会議)とは、米国、フランス、ドイツ、英国、日本、イタリア、カナダ、ロシア、の8ケ国首脳(およびEU委員長、国際機関の代表)が年1回集まり、国際的な経済的、政治的課題について討議する非合法な私的会議。1975年にフランスの提唱で6ケ国でスタ←トし、1998年よりロシアが加わりG8と呼ばれる.
・G8は非公式の会合であり、G8の宣言・決議等には国際法上の根拠はなく、強制力を持たない.途上国を排除して仲間内での取り決めをするための集まり、つまり談合である.
・首脳会議に向けて、外務大臣会合、財務大臣会合なども開催される。議長サミットは2002年より始まったが、儀礼的なものであり非公開で宣言等は出さない.
・2006年から、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカの首脳を招待。

 

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2、G8サミットの“8つの大罪”
(8つの大罪)
@途上国の貧困や債務問題を深刻化させ、先進国に有利な開発戦略を促した。

A巨大アグリビジネスを優遇し、小農家の生活基盤を破壊し、遺伝子組み換え作物を普及させた。

B「規制緩和」の推進によって、公共サービスの低下、アジアなどでの通貨危機を招いた。

C労働基準を企業に有利に緩和し、非正規労働者や失業者を大量に生み出した。

 

(9)                         

 
 

D大企業の環境破壊を黙認し、「地球温暖化」対策と称して、原子力発電の堆進、CO2排出権取引の投機市場化を進めている。

E先進国の安全保障や軍事産業を優先し、平和や基地撤廃を求める人々の声を圧殺した。

F「テロとの戦争」の名目で警察・軍事力を動員し、人々の生命や自由を奪い、人権を侵害した。

Gマイノリティの人権をないがしろにし、国家と企業の利並のみを優先した。

『徹底批判G8サミット−その歴史と現在』(作品社)より

(10)

 
 

世界のことを妙手に決めるな!
1980年代に入り、新自由主義的グロ←バリゼーション(自由競争・経済効率優先、民営化、社会的弱者切り捨ての考え方)の悪影響(経済格差拡大、環境破壊、貧困の拡大など)が世界規模で進行。

それゆえ、1980年代後半から、市民・NGO等が抗議行動を始め、2001年のジェノバ・サミット(イタリア)には位界中から約20万人、2007年のハイリンゲンダム・サミット(ドイツ)には約8万人が参加。スローガンは「世界のことを勝手に決めるな!」

 

   

           

9.2 G8下院議長サミットに対して

核兵器廃絶フォーラム 
〜ヒロシマは核保有国の責任を問う〜
米印原子力協力協定を止めよう!


日 時 : 9月2日(火) 18:00〜20:00
会 場 : 中区民文化センター(アステールプラザ)
参加費 : 500円
<主催> 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会


協賛団体 日本ジャーナリスト会議広島支部/第九条の会ヒロシマ/NO DU ヒロシマ・プロジェクト/ひろしま医療人・九条の会/広島医療生活協同組合/印パ青少年と平和交流を進める会
   
■講演  「テロに対する戦争と日米同盟」 ダグラス・ラミス

<ダグラス・ラミス氏 プロフィール> サンフランシスコ生まれ。元海兵隊員。政治学者。専攻政治思想。元津田塾大学教授。現在は沖縄を拠点とし、執筆や講演などを中心に活躍。沖縄国際大学非常勤講師。

<著書> 『憲法と戦争』 『イデオロギーとしての英会話』 『なぜアメリカはこんなに戦争をするのか』(以上晶文社)
『経済成長が無ければ私たちは豊かになれないのだろうか』『日本は、本当に平和憲法を捨てるのですか?』
『憲法は政府に対する命令である』(以上平凡社)『グランドゼロからの出発』(光文社、鶴見俊輔との共著)
『ラディカル・デモクラシー 可能性の政治学』(岩波書店) 他多数

■スピーチ:
●「G8サミットを問う」渡田正弘(グローバリゼーションを問う広島ネットワーク)
●「核大国を批判する」 田中利幸(広島市立大学広島平和研究所教授) 
●「被爆証言をしての感想」        高橋昭博(原爆資料館元館長)
●「米印原子力協力協定とNPT体制崩壊」 森瀧春子(当会共同代表) <司会>久野成章(当会運営委員)

G8下院議長会議のテーマの一つは、「平和と軍縮に向けた議会の役割」です。唯一の原爆投下国アメリカ、それにロシア、フランス、イギリスを加えた4大核保有国(核弾頭98%のシェアー)と敗戦同盟国の日本・ドイツ・イタリアの下院議長等が、ポツダム宣言受諾日本降伏文書調印日である9月2日に、被爆地ヒロシマで会合を持つのです。

私たちは、ナンシー・ペロシ米下院議長に対して、国際法違反である広島・長崎への原爆投下について、被爆者と広島・長崎市民に謝罪することを求めます。そして、核保有国のアメリカ、ロシア、フランス、イギリスの議会議長に対して、核兵器廃絶に向けた核拡散防止条約(NPT)第六条に規定されている核軍縮義務を果たすよう求めます。米印原子力協力協定はインドの核兵器保有・開発と核拡散を容認し、NPT体制を崩壊させるもので、断じて認められません。

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition

【共同代表】岡本三夫 河合護郎 森瀧春子

【事務局】
広島市中区本川町二丁目6番11号5F県生協連内  082-532-1311fax 082-232-8100
Eメール hanwa@e-hanwa.org ホームページ http://www.e-hanwa.org/