301.2008年10月17日、海上自衛隊第一術科学校における集団暴行死事件について呉地方総監府への抗議および真相究明申し入れ(1)〜(7)

10月17日(金)15時より海自呉地方総監部にピースリンク広島・呉・岩国として申し入れを行いました。

この第一術科学校・特別警備隊隊員養成特別警備課程における「集団暴行」事件での「死亡」の重みを思い、真相の究明を求めました。
受け取りの相手は、呉地方総監部管理部の田中謙法務係長(前回と同じ)で一切のコメントは控えると言うことでした。
なお、マスコミの取材は、中国、読売、NHK、広島テレビ、広島ホームテレビが来ていました。夕方のテレビのニュースになったようです。

(1)海上自衛隊呉総監部正門(城下門)で「抗議及び要請書」(下に)を読み上げる西岡由紀夫呉世話人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2)対応は呉地方総監部管理部の田中謙法務係長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(3)要請書を手渡し状況説明を求めるが、コメントは控える」とのみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(4)手渡した後は、街頭アピール(新田秀樹広島世話人)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(5)西岡由紀夫さんもアピール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(6)ピースリンク呉を支える、西岡由紀夫さんと平岡典道さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(7)「軍転法を活かそう」の立て看板の前で西岡由紀夫さんと広島から駆けつけた藤井純子さん

 

 

 

 


           

2008年10月17日 

内閣総理大臣 麻生太郎様
防衛大臣 浜田靖一様
海上自衛隊呉地方総監 杉本正彦様

抗議および要請書

海上自衛隊特別警備隊の隊員養成特別警備課程における集団暴行事件についての抗議および真相究明を求める

 海上自衛隊特別警備隊の隊員を養成する第一術科学校(江田島市)の特別警備課程で九月、同課程を中途でやめ、潜水艦部隊への異動を二日後に控えた男性三等海曹(25歳)が、一人で隊員十五人相手の「格闘訓練」をさせられ、死亡した事件が発生した。このことに強く抗議する。

 報道によると、九月九日午後、同学校のレスリング場で「徒手格闘」の訓練が行われ三曹一人に対し、十五人の隊員が次々に交代しながら五十秒ずつ格闘した。二人いた教官の一人がレフェリー役で、レスリングマットの周囲を隊員らが囲み、倒れ込む三曹を起こして闘わせ続けたという。意識を失う直前の三曹は呼吸が乱れ、ガードが下がった状態でパンチを受けていたといい、頭部に繰り返し強い衝撃を受けていた可能性がある。午後四時五十五分ごろ、三曹は十四人目の相手からあごにパンチを受け、意識不明になり、江田島市内の病院に搬送後、呉市内の病院へ転送され、意識が戻らず、九月二十五日に死亡。司法解剖の結果、死因は急性硬膜下血腫とのことである。海自呉地方総監部は、事件当日と死亡翌日に「訓練中の事故」と広報したが、三曹が十五人の相手をしていたことなどは公表していなかった。

 また、五月にも別の隊員が異動直前の格闘訓練で隊員十六人の相手をさせられ、歯を折るなど負傷していたことも判明した。教官らは三曹の遺族に「(異動の)はなむけのつもりだった」と説明しており、同課程をやめる隊員に対し、訓練名目での集団暴行が常態化していた疑いが指摘されている。

 三曹の遺族は、「訓練中の事故ではなく、異動の『はなむけ』と称して脱落者の烙印を押し、制裁と見せしめの意味を込めた集団での体罰だ」「真実を明らかにしてほしい」と言っている。

 海上自衛隊は創設時からもともと、人間同士の「白兵戦」は想定されていない。その常識を超える自衛隊初の特殊部隊として特別警備隊は、 2001年3月27日に新設され、米海軍特殊戦グループ1(NSWG-1)から訓練を受けているといわれる。 任務は、海上警備行動時の不審船等に対する立入検査、不審船の武装解除、無力化を行うこととされ、現在の編成、個人装備、指揮系統などの情報はすべて非公開とされ、陸上自衛隊特殊作戦群との有機的結合が狙われており、全体的な即応力、機動性を発揮していくことが追求されている。

 つまり、海自特別警備隊とは、米軍の終わることのない「対テロ戦争」に自衛隊が組み込まれ、教育・訓練・演習までも「対テロ戦争」を想定した実戦的組織へと変ぼうしつつある危険かつ誤った方向、すなわち武力行使の道を歩んでいる最大の証拠の部隊であるといえる。

 その特殊部隊養成課程において、「脱落者への制裁」「集団暴行」が行われているとしたら、それは重大な事態である。教官が「はなむけ」と説明しているなら隊員同士の「いじめ」や私的制裁ではなく、上官の指導・監督のもとで行なわれた暴力事件であり、明白な規律違反であり、指導教官の刑事責任も問題となりうる事件である。

 海上自衛隊呉地方総監部杉本総監は、十三日、総監部内に独自の幹部ら約十人による事故調査委員会を設置していると明らかにした。また、捜査は海自警務隊が行っているが、身内による捜査、調査は全く信用できない。

 以上の認識から、次の通り要請する。

1 真相究明および情報公開のため、組織外部による事件捜査、すなわち警察による捜査および弁護士を含む第三者による調査委員会を設置すること。

2 今回の事件を深く反省し、海上自衛隊特別警備隊の訓練活動および隊員養成特別警備課程を凍結すること。


入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機!ピースリンク広島・呉・岩国(28団体)

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呉市幸町3-1(呉YWCA気付) 0823-21-2414

      広島世話人:新田秀樹(ピースサイクル広島ネットワーク)
              
広島市中区大手町4-3-10(広島YWCA気付) 090-3373-5083
      岩国世話人:田村順玄(リムピース岩国)
              
岩国市牛野谷町3-75-19  0827-31-3383