309−1.2009年3月14日、湯浅一郎さんを送る会(1)〜(10)
   

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ホテルチューリヒ東方2001にて午後2時開会。第1部の司会は木原省治さん

下に、この日の、「事前のあなうんす」「口上」「案内」「呼びかけ人」を掲載

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湯浅一郎さん、講演会のはじまり 「34年間のヒロシマ生活を振り返って」

講演の内容は毎日新聞ホームページ3月26日、広島の発言2009で要約されています。

 

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 最初、学生時代、女川原発阻止運動にかかわったりしたことなどなどからはじまり

 

 

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広島に来て瀬戸内の環境と開発の問題にかかわってきた

 

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瀬戸内からあま藻、藻場が消えていく

 

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 平和運動に取り組むようになり、ピースリンク広島・呉・岩国の結成に至る経過

 

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 職場は広弾薬庫のすぐそば

 

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 広弾薬庫の弾薬保管問題を追及をした時のことを説明

 

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- 事前のアナウンス。

ソマリア派兵の日=3/14湯浅一郎さんを送る会ご案内

久野成章です。

すでにご案内しましたように、この3月14日(土)、湯浅一郎さんの送別会があります。

くしくもこの日、政府は正式に発表していませんが、なんとソマリアへの海賊対策を口実とした自衛隊派兵が呉基地から予定されています。麻生首相も来るということであり出港時間は未定であります。ピースリンクはあらゆる時間帯を想定し、抗議行動を準備しています。湯浅さんの送別会にも影響が出る場合もありえます。先日のピースリンク結成20周年集会では、1時間の報告がありましたが、今度の第一部では、この34年間を3時間で語ってもらいます(2時間講演、1時間質疑)。特に第二部参加費が高くて参加できないという方、第一部でたっぷりお聞かせします。湯浅さんの話に興味がある方は、第一部だけでも大丈夫です。第二部は、参加者が湯浅さんを語り、送り出す趣向です。

第一部のみの方、木戸銭500円!です。
この機会をお見逃しなく。
第二部は締め切りましたが、あと3人ならOKです。

【口上】

敗戦後まもなく東京の緑あふれる中央線沿線の地で生まれたその少年は、地層の中の土器の破片や無機物に興味があった。
およそ、あまり人間は得意でなかった。高校時代、卓球部で試合に負けたとき坊主頭にされた。

当事者が学園闘争と呼び、傍観者が学園紛争と呼んだ、いわゆる後に”68年世代”と命名される若者たちの全世界での叛乱の嵐が吹き荒れた時代、資本主義の構造的変化の局面で、その青年も闘争の洗礼を受けた。と言ってもクラス討論でも集会でも最先頭というわけでなく、むしろ、もっとも後衛の位置から仲間たちの行動を眺めていた。学問とは何か、知とは誰のためのものか、どのように生物の一員として個としての寿命を精一杯全うするのか。この不思議な、まさに奇跡的としかいいようのない、チョー偶然の産物=太陽と月の間で
絶妙な傾き加減の中で生まれた、ほどよい大きさの、わが水の惑星に命を授かった生物として、どう生きることが美しいのか?

女川の漁民・住民から学び、知の工作者としての自覚を持って、瀬戸内海に仕事を選んだ。国家機関に就職した。科学の進歩とは何か?という根底的な問いを抱えて原爆ドームの前に立った。核分裂の発見と核兵器の開発で科学者は置いてきぼりになった。公害、環境問題は、科学技術の進歩と利潤追求の論理が重なって激化した。職場と別に一方では、松枯れ農薬空散反対、芸南火電、原発の【宇田隆】という変名で活動した。警備当局は、それが後の湯浅一郎であることをほどなく知る。住民運動の中で、人生のパートナーに出会う。イカナゴが子孫を残すように・・・。子育ての中で、育てるものが育てられた。子どもたちから多くを学んだ。職場の眼の前が朝鮮戦争・ベトナム戦争でフル回転していた米軍弾薬庫であることを、トマホーク日本配備の情勢の中で決定的に自覚した。以来、自分が説明しようとするものはすべて研究・調査した。そのスタイルは『実事求是』(中国古来の歴史探求の述語。事実に基づいて、物事の真相・真理を求めたずねる。また、先入観を持たず、風説にも惑わされることなく、真実を求めようとする姿勢をいう)。環境の運動に対する取
り組みが後退したわけでないが、おのずと反基地・反安保の運動の先頭に押し上げられることが増えていく。戦争体験者が少なくなり、戦後日本の平和と民主主義の運動が後退することに反比例して役割が大きくなった。真っ黒い髪の毛は、真っ白い髪の毛に変った。その風貌とは反対に、人生60年の節目を前にして、今一度、生きる意味をまるで昔に戻ったかのように純粋に青年のように捉え返そうとする。

地球46億年、生命体15億年、カンブリア大爆発5億年、上陸4億年、カブトガニ2億年、人類500万年、文明1〜2万年、コロンブス500年、産業革命200年、高度経済成長40年を総括します。湯浅ワールドへようこそ。

湯浅一郎さんは次のように述べる。

「私は、この3月末、呉を離れる。4年越しで準備してきたことがいよいよ実行される日が近づいてきた。現時点で、人生の約6割を過ごした呉・広島を離れることは、本当に寂しい限りである。あこがれてきた山と海が交互に織りなす多島海の風景を日頃見れなくなる。首都圏も東京湾はあるが、人々の暮らしは、海とは全く関係なく営まれているように見える。その構造には、何か言わずにはおれないであろうが、残りの時間を人間が織りなす社会の有り様に関して投入する選択をした。その際、広島、呉で体験した視点、見識は十分意義を持っているはずである。一住民として、研究労働者として闘いを担う。そのことを通じて、科学の社会的意味を問い、科学者存在の生き様を問うていくという初心を忘れることなく、生きていきたいと考えている。」(ピースリンクニュース第69号より)

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 【湯浅一郎さんを送る会のご案内】

【趣旨】
私たちの友人であり、運動の仲間である湯浅一郎さんが、呉を拠点にヒロシマの運動にかかわって34年。この4月には関東に住居と職場を移し、ピースデポの運動を首都圏で担います。
 湯浅さんの新たなステージに向けて、これからの展望を共有するために、これまでの時代と運動を皆さんと共に振り返り、呉・ヒロシマから盛大に送り出したいと思います。
 つきましては、下記のような要項で考えておりますので、よろしくご検討ください。

【要項】
●日 時:2009年3月14日(土)
●会 場:ホテルチューリヒ東方2001
      広島市東区光町2-7-31
      http://www.bestrsv.com/hotel/2006080002/access.html
●主 催:湯浅一郎さんを送る会実行委員会
●内 容:第一部 湯浅一郎さん講演会
     「34年間のヒロシマ生活を振り返って」
          14:00〜17:00   
     第二部 湯浅一郎さんを送る会
          17:30〜19:30
●参加費:6,000円(1,000円記念品付き)
 (記念品)『科学の進歩とは何か』(2500円)、
           「瀬戸内海の小動物、その変遷」、
           「私の新聞切り抜き帳」(200円)
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呼びかけ人

【「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」関係】
岡本三夫 (岡本非暴力平和研究所所長)
河合護郎 (㊖広島平和文化センター元理事長)
森瀧春子 (核兵器廃絶をめざすヒロシマの会共同代表)
横原由紀夫(広島県原水禁元事務局長)
藤田厚吉 (元全通産、元広島県原水協)
田中利幸 (広島市立大学広島平和研究所教授)

【反火電、反原発、環境関係】 
木原省治 (原発はごめんだヒロシマ市民の会代表)
松田宏明 (芸南火電阻止連絡協議会)
村田民雄 (市民運動交流センター・ふくやま)
阿部悦子 (環瀬戸内海会議代表)
篠原一郎 (環太田川代表)

【議員関係】
八山雪光 (元呉市議会副議長)
栗原君子 (元参議院議員)
金子哲夫 (元衆議院議員)

【宗教関係】  
肥塚孝司 (カトリック正義と平和広島協議会)
柴田もゆる(日本基督教団廿日市教会牧師)
宮田喜久代(広島YWCA会長)
長尾真理子(呉YWCA会長)

【県外】    
草刈孝昭(トマホークの配備を許すな!呉市民の会代表)

【護憲・平和運動関係】
藤井純子 (第九条の会ヒロシマ)
伊達 工 (ピースサイクル・ヒロシマ・ネットワーク)
平岡 清 (郵政ユニオン中国地本委員長)
米今達也 (郵政ユニオン)
小早川 健(広教組執行委員長)
山今 彰 (広教組前執行委員長)
北村 環 (広高教組副委員長)
足立修一 (弁護士)
石口俊一 (広島弁護士九条の会)
田村順玄 (岩国市議会議員)
新田秀樹 (ピースリンク広島世話人)
西岡由紀夫(ピースリンク呉世話人)
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●問い合わせ、申込先:
電話090−4740−4608  
FAX 082−297−7145
Eメール kunonaruaki@hotmail.com 久野成章