393−2.2011年10月2日、ピースリンク広島・呉・岩国「平和船団」 アフガン戦争10周年 海上デモ(11)〜(16)
   

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海保は「くれかぜ」と巡視艇搭載のボートが警備

 

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   アフガンの主役、補給艦「とわだ」や掃海母艦「ぶんご」の姿はあるが、大型輸送艦「おおすみ」型3隻の姿なし、3月配備の巨大なヘリ護衛艦「いせ」は沖合に停泊

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総監部へ行き、申し入れ(下に要請書、掲載)

 

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呉の平賀伸一さんが読み上げ、手渡す。

 

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メンバーから質問と抗議

 

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最後にゲート前でアピールし終了

 

 

   
              
   
          

2011年10月2日

内閣総理大臣       野田 佳彦 様

防衛大臣         一川 保夫 様

海上自衛隊呉地方総監   泉  三省 様

 

要  請  書

アメリカの戦争を支え、日本を「戦争する国」に限りなく近づけている、自衛隊の海外派兵に反対し、不戦を誓った平和国家としての政策と責任を果たすよう求めます。

  今年2011年は、湾岸戦争から20年、アフガニスタン戦争から10年です。アメリカが主導して起こしてきた戦争には、終わりが見えません。特に2001年の9・11同時多発テロへの報復としてアメリカが始めたアフガニスタン戦争と、それに連ねて引き起こしたイラク戦争は、「憎しみの連鎖」を呼び、世界各地で新たなテロを引き起こしました。両戦争で、双方合わせて少なくとも10万人を超える死者、アフガニスタン・イラクでは数万人以上に達する一般市民の死者をもたらしています。

 日本政府は、アメリカが主導して引き起こしたこれらの戦争を即座に支持し、特別措置法を作って自衛隊の海外派兵を継続してきました。専守防衛のはずだった自衛隊は、海外で活動することが主任務の一つとなり、アメリカの戦争を支え、アフガニスタン・イラクでの一般市民への殺害に加担しました。その中には特別措置法の趣旨とは異なる行為や、司法が日本国憲法違反であると確定した活動も含まれています。私たちは、不戦を誓った平和国家である日本が海外派兵をつづけてアメリカの戦争を軍事的に支えていること、呉が、そのような自衛隊の海外派兵の拠点にとなっていることに対し、深い憤りを感じています。

 ジプチでの自衛隊専用拠点の建設、スーダンへのPKO派遣検討など、海外派兵は強化継続されるばかりです。そしてあろうことか、PKO派遣の5原則撤廃までが検討されると聞きます。21世紀版の「いつかきた道」を邁進中の現状と近未来を深く憂慮し、次のことを申し入れます。

1.9・11同時多発テロへの報復としてのアメリカの戦争を支援している海上自衛隊の海外派遣について総括し、これ以上の海外派遣はやめること。

   アメリカが10年の歳月と数十兆円に及ぶ戦費を費やしたアフガニスタン戦争では、何一つ問題は解決していません。この戦争がなかったら今も一市民として生きながらえていた何万人もの人が、アメリカが始め、日本が支援したこの戦争で死んでいます。またこれまでの自衛隊の海外派遣で35名の自衛隊員が死んでいます。戦争への加担は、他国民を殺戮し、自国民を犠牲にします。国家財政も危機的状況です。これ以上の海外派遣をやめることを求めます。

 2.「新防衛大綱」について再検討し、集団的自衛権の行使に即応するかのような中期防衛力整備計画を見直すこと。

  昨年12月に閣議決定された「新防衛大綱」は、「基盤的防衛力構想」から「動的防衛力」への転換を打ち出しました。日本は、中国と平和友好条約を結んでいますが、「防衛強化」のための南西諸島への陸上自衛隊配置や、海上自衛隊での潜水艦増強など、中国を意識した軍拡路線に踏み出しています。新しく建造された大型護衛艦は、アメリカとの共同作戦で海上自衛隊の指揮をとる機能を有していると聞きます。

  東日本大震災における自衛隊の救助・救援活動には一定の敬意を表しますが、自衛隊への国民的感情が好転したことを、正面装備の増強などの肯定に利用することがあってはならないと考えます。自衛隊員の命を守っているのは憲法9条の「交戦権の否認」であり、国民が期待しているのは自衛隊による「命を救う」活動です。集団的自衛権の行使に即応するかのような中期防衛力整備計画の見直しを求めます。

3.呉市が「平和産業港湾都市」であることの重みを真摯に受け止め、海上自衛隊基地の増強・拡張と、艦の大型化をしないこと。

 1950年、呉市は戦前の軍港都市としての歩みを反省して「旧軍港市転換法」の制定に尽力し、「平和産業港湾都市」として新たに発展をしてきました。1954年に海上自衛隊の基地となり「共存共栄」をとなえていますが、自衛隊の基地・装備とも規模は大きくありませんでした。近年、その様相は一変し、特に今年、呉基地に配備された護衛艦「いせ」は、旧海軍時代の艦艇と比較してみても大型艦といえます。2年後に就役予定のいわゆる22DDHはさらに大きく全長は248メートル、排水量約2万トンと、他国海軍の空母よりも大型であり、22DDH自体、正面装備はそれほどないものの、空母への改装も可能と聞き及んでいます。海上自衛隊呉史料館の説明板にある「海上自衛隊は他国に脅威を与えないため、攻撃的兵器や大型艦は保有しない」との方針は、放棄されるのでしょうか。呉港内での専用桟橋の新設・拡張は、将来の戦争に向けての準備なのではないでしょうか。

  呉市の、「海軍さん」時代の「華やかさ」と不可分の、痛苦に満ちた歴史に学び、基地の増強と艦の大型化をしないよう、求めます。

 入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機!ピースリンク広島・呉・岩国(28団体)

カトリック正義と平和広島協議会       共育・共生を進める広島連絡会

呉教育労働者研究会             呉ピースサイクル

呉YWCA79女たちから           8・6広島集会世話人会

芸南火電阻止連絡協議会           原発はごめんだ!ヒロシマ市民の会

在日韓国青年同盟広島県本部         更紗の会

市民運動交流センターふくやま        障害者サポートセンターTOGETHER広島

ストップ・ザ・戦争への道!ひろしま講座   全国水平運動研究会

第九条の会ヒロシマ             毒ガス島歴史研究所

トマホークの配備を許すな!呉市民の会     広島キリスト者平和の会

広島平和と生活を結ぶ会           日本キリスト教団広島西分区牧師会

日本軍「慰安婦」問題を考える会・福山    広島YWCA

ピースサイクル広島ネットワーク       日本キリスト教団西中国教区基地問題特別委員会

平和を考える市民の会・三次         米兵犯罪を許さない岩国市民の会

わたしたちの性と生を語る会・広島      リムピース岩国

(連絡先)呉世話人:西岡由紀夫(トマホークの配備を許すな!呉市民の会)

呉市幸町3-1(呉YWCA気付) 0823-21-2414

広島世話人:新田秀樹(ピースサイクル広島ネットワーク)

広島市中区大手町4-3-10(広島YWCA気付) 090-3373-5083

岩国世話人:田村順玄(リムピース岩国)

岩国市牛野谷町3-75-19  0827-31-3383