420−1.2012年2月21日、第55回愛宕山座り込み「開発跡地見守りの集い」(1)〜(10) 
   
 (1)  
 まず、岡村寛代表世話人から前回の参加者は81名にのぼった、と。それ以降の事態の報告。13日、福田市長と二井知事が上京、在沖縄海兵隊の岩国基地への移転に反対し、愛宕山開発跡地売却留保の姿勢を見せた。しかし、今回の市長選で、何か必要があれば岩国に持って来れば良い、と岩国はなめられるようになった。米軍が最初にその手をあげたわけだ。
 (2)  
昨日(20日)沖縄県知事が環境影響評価アセスメントに対して、それでは普天間の辺野古への移転は不可能という意見書を防衛相に提出。二井知事が愛宕山憂慮を表明せざるをえなくなった。「普天間の見直し」が前提というパッケージ論が崩れた。 
 (3)  
 この場所で、座り込みをするのに今50u分の使用料を支払っているが、市役所から文句が入ってきている。この様子だといつ法外な使用料をふっかけてこの座り込みをやめさせようとするかも判らない。そういうことになれば、むしろ、私たちの決意を示すのに都合良い。無許可でも断固、この座り込みを続けていく意思を示そうではないか、と。
 (4)  

田村順玄市議から市議会と市の動きについて説明。私たちの50uの座り込みには使用料をとっているが今、国病には用地5万uをただで貸している。それを1500万円から4500万円にしていく議論がされている。

このあたりの住居表示が愛宕山一丁目になる事等。

もちろん、これ以上の海兵隊岩国移転反対の意志も。

(下に田村順玄さんが2月19日付け「おはよう愛宕山」で書かれたものを掲

載しました。是非読んで下さい。)

田村さんは2月8日にもこの間の岩国の動きをまとめた文章を書いておられます。418番、2月13日ピースリンク広島本通り街宣の一番下に掲載していますので、気がつかれましたら読んでみて下さい。

 

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 左上に愛宕神社。

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 この日は休憩時間を長くとって、お茶を飲みイリコなど食べ、皆さん長く語り合われました。

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 その様子です。

(8)

 
 この日も平日なのに参加者は多かったです。数えてみただけで60名以上はおられたようです。皆さんの熱意が伝わります

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(10)

 
 

事務局の天野一博さんから、2月29日に愛宕山裁判が午後1時30分から行われる、錦城橋駐車場から午前11時バスを出す、と。

4月1日は日曜日、花見を兼ねてこの座り込みを行うことになった。

駐車場が使用しにくくなった、整理員を出すので従ってほしい、等。

   
              
   

際限なく続く機能強化 海兵隊の岩国移転案を拒否しよう

案の定、心配していた災いが又市民に降りかかってきた。一向に前進しない沖縄・普天間基地の返還政策で焦る日米政府が、普天間を切り離した新たな米軍再編の進め方で合意に達した。

日米政府は全沖縄に駐留する18000人の海兵隊部隊の内8000人をグアムへ移転させる案があったがこれが前進せず、今回の見直し協議でその規模を4700人に縮小した。

残る3300人の内1500人程度、岩国基地に移転させるというのが今回の案だが、米国側が昨年から日本政府に打診し協議が進められていたという。今回もまた、市長選挙が終わった直後にこうした事実が明らかに成った。これまでも通例の様に在日米軍の見直しが俎上に乗れば出てくるのが岩国基地への新たな機能の押しつけだ。空中給油機やヘリコプター、厚木艦載機部隊に「オスプレイ」と次々出てくる。その極め付きが今回の海兵隊部隊1500人の移転である。

岩国基地は沖合移設事業で面積も1.4倍に広がり、港や新滑走路に加え全ての施設が思いやり予算でレイアウトを見直し新設されている。恐らく既に、こうした部隊の配置も可能な仕様で建設が進んでいるのだろう。基地の再編関連工事の活況ぶりがこれを裏付ける。

これでも愛宕山を防衛相に売却するのか?

今回の事実が報道され、米軍再編を容認してきた知事や市長はびっくり。

今のところは今回の提案を断固拒否する姿勢を明らかに、厳しい口調で反対を唱えているが、これは何時ものこと。

これまでのこうした報道の度に、しばらくは「絶対反対!」と豪語してきた。

しかし、それがいつの間にか曖昧になりやがては容認に変わっていった。

知事と市長の反対の意思表示の証として、愛宕山用地の防衛相への売却留保の行動があるが信用出来るものではない。2月13日、外務・防衛大臣に会い、アメリカ大使館に出向いて国や米国の意志を確かめた。

 防衛相の確保している政府予算は繰越中で3月末までの契約が必須条件、年度を過ぎれば予算が消え数年先まで購入は無理に。

そんな思惑から今は上げた拳を下げる企みに必死で、とても売却留保が信用出来る話ではない。今年で引退する知事にとって、在職中の政策の失敗を綺麗にする事や愛宕山の負債を消すことが当面最大の課題なのだ。

 ともかく、今回の海兵隊岩国移転案がこのまま岩国基地へ押し付けられることになれば、岩国は未来永劫「幾らかの札びらを見せればどんな過剰な基地負担も受け入れて貰えるお人好しの街」だと政府だけでなく全国の人々から思われる様な街になってしまう。

今回こそ、きっぱりと基地からおさらばした平和で自立した街を作るために、海兵隊の岩国移転案に反対しなければいけない。

2月19日付け『おはよう愛宕山』より