(おはよう愛宕山 3月18日)
猫の目の様に変わる再編計画
超危険な輸送機を 7月にも岩国へ配備か?
2月始めから、岩国基地が絡む米軍再編計画が迷走している。パッケージとしていた再編案から沖縄・普天間基地を切り放し、海兵隊のグアム移転人数を少なくして宙に浮いた要員の内1500人を岩国基地に移転させるという案が出てきた。
この案に地元が猛反発。愛宕山売却の留保というカードを切って政府を揺さぶった。その後、総理大臣まで引っ張り出し岩国への海兵隊移転は無いことを国は強調しているが米軍はこの案を引っ込めてはいない。
加えて3月に入ってから今度は、秋にも沖縄へ配備を公言してきたMV22オスプレイを沖縄に先駆け本土に一時配備することが明らかになった。MV22オスプレイは開発中に4度も大きな事故が起き、30人余の犠牲者が出ている超危険な航空機。
それでなくても辺野古の新基地建設は不可能な中、重ねて普天間基地へオスプレイを配備するとは火に油を注ぐような行為である。
こうした状況を打開するため本土の基地で安全だという思惑のようだが、その実験場所に岩国基地が指定されたものだ。
結局、日本政府にとっての困った時の解決先は岩国基地。市民の悲願と言って2500億円使って進めた沖合移設のツケを、ここで取り返そうと国の企みが続く。
さてその「オスプレイ」とは
固定翼でありながらヘリコプターの機能も持つ輸送機で両翼に二つの回転翼を備え、角度を変えることで垂直離着陸したり水平飛行も出来る。いま普天間基地に配備されているCH46輸送ヘリに比べ、航続距離搭載量が2倍以上向上されるとされる。10月以降に最終的には24機をCH46ヘリと交代配備されることになっている。
田村市議は3月7日の一般質問でこの一時配備について緊急に質問、岩国基地の旧滑走路がオスプレイの為に半分残してある事実を指摘した。それが今回の岩国配備と符合する懸念を示し、至急政府や米軍に事実確認など求める様要求した。
3月15日、防衛省と外務省の政務官が岩国に来てこの猫の目の様な政府の再編施策を説明、愛宕山用地の売却を求めているが、安易に一喜一憂出来るものでは無い。「住民投票の成果を活かす岩国市民の会」は昨年来の米兵交通事故問題や2月12日の海兵隊移転抗議集会に続く第3弾の市民集会を30日に開催する。
みんなでこの集会に参加して岩国市民の意志を集中しよう。
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