503-1、2012年12月21日、第85回愛宕山座り込み「開発跡地見守りのつどい」(1)~(10)
 (1)午前10時開会 最初に天野一博さんから報告。
  この18日に「愛宕山を守る会」で話し合いをした。「つどい」は2010年8月21日から始まり、今回で85回目。参加者名簿を見ると延べ4500人、1回あたり50名以上の参加者を見てきた。しかし、当初は、「愛宕山が米軍住宅になるとは!騙された」という怒りの中で、この牛野谷町内会の90%が賛成するという状態の中で、この座り込みが始まり、地元の70人以上がバス2台仕立てで広島の裁判にも参加するというような熱気があった。しかし、地元以外の方に運動が広がっていくという反面、地元からの参加者が減ってきている。特に3月23日に国・防衛相に米軍住宅用地が売却されてしまってからガクンと減り、この11月の「都市計画法変更案の説明会・公聴会」で、今まで中心的にこの運動を担ってきた方が住民運動の力の限界を思い知らされたと言われた。運動の当初の目的「愛宕山に米軍住宅を建てさせない」が、オスプレイ搬入や艦載機移転阻止等、拡がり過ぎているというような意見もあった。会員の高齢化、各家庭の事情というのもある。 
(2) 
    でも、この運動が無ければ、4分の1が国立医療センター等福祉施設になる、4分の1が曲がりなりにも運動施設として市民に開放されるというようなことも無く、今頃は全てに米軍住宅が建設されていっているのではないか、決して運動が無力だった訳では無い、この「座り込み」には、今までの岩国の米軍基地反対運動の、その時だけバッと集まってそれで終わってしまうというものにない良いものがある、是非続けて行きたい、という声が強く、これからも頑張って続けて行こうということになった。
(3) 
  しかし1の日、毎月3回、というのは負担が大きい、毎月1日と15日の2回にしよう、今まで地元の「守る会」と応援の人が、少人数で10時からの「つどい」を準備してきたが、それを続けるのは困難。午前9時30分にみんなが集まって10時開催を目途に準備を始め、続けて行こうということになった。

来年3月まで、今までの月3回を続け、4月から月2回にすることとなった。皆さんのご協力を、と。

次の1月1日はみんなで新年を祝いたいので集まってほしいとも。
 (4)地元の牛野谷地区住民でもある田村順玄市議から14日の建設常任委員会等の報告。
   

 

 (5)
 米兵通勤ゲートの問題等を質問した、医療センターの事等報告。一昨年米軍属が仲間の男性をはねて死亡させた事件で遺族がこの16日、再捜査を求めて控訴告発した件(2012年12月21日中国新聞ホームページ毎日新聞ホームページ参照)について説明。
 (6)この日は50名近くの参加者が。久しぶりに多かったようです。
 
(7) 下に「おはよう愛宕山」432号掲載、次ページ下に田村さんの「回顧2012年」を掲載しました。
 
 (8)
  今度はF35ステルス最新鋭戦闘機が岩国基地に配備する計画が判明した。ステルスってどういうものかは、航空雑誌にも出ているので勉強してみて欲しい、とも。

F35配備については、2012年12月22日中国新聞ホームページに報じられています。

 

 (9)いつも座り込みの周囲に張り巡らされる檄文
 
 (10)
 

             

2012年12月16日付け 「おはよう愛宕山」より

12月議会

田村市議の一般質問から

「愛宕山」南側にも米軍ゲート

医療センターは来年も無償に!

 開会中の12月議会は18人の議員が一般質問を行った。6日11時から登壇した田村議員は、愛宕山防衛相用地問題や医療センターの開院に伴うスケジュールや用地使用料、バスのアクセスなどを質問した。

 米軍住宅建設計画のある西側地区は市民球場付近の県道牛野谷線前が北側ゲートになる。しかし9月に届いた防衛相の施設配備計画では、灘海園や百合ヶ丘団地側の切り通しにゲート設置が計画されている。この事実を質したところその通り南側ゲートとして運用する予定だと答えた。

 つまり米軍兵士は両側用地に建設される米軍住宅からの出入りを日常的に南側ゲートも使用し基地への通勤ルートにするということだ。周囲には団地や商業高校、老人ホームもあり道路も市道牛野谷線や県道南岩国線があり運動施設も出来れば状況は大きく変わる。田村市議は改めて住民説明会を求めた。

 
 

医療センター 開院は3月26日

 建設中の医療センターは、その開院スケジュールが明らかにされた。

 外来は22日に休診にし、入院患者は24日に新病院へ転院する。25日のみ外来を臨時休診とし、いよいよ26日午前8時30分から全面的な新病院のスタートとなる。

 これまで具体的な案内の無いバスアクセスは3月25日から新病院へ向け、7本の医療センター経由路線開設、目下中国運輸局へ路線認可や運賃の申請を進めていると言う。

 一方で現在も利用者が多い黒磯線は現在の20分間隔をとし、大幅なダイヤ削減はしない方針。

 一方今年度当初、県の住宅供給公社の解散に伴い国立病院機構の肩代わりで23億円出し岩国市が代行取得している病院建設用地はその後も無償使用のままだ。

 開院後はどうするのかと市の方針を質したところ、開院後もほとんどの敷地は無償貸し付けの方向であることが判った。おまけに私たちの財産であった里道の集約地2.1ヘクタールも病院職員の駐車場として貸し付ける方針と言う。

 国立病院機機構は黒磯の現施設引っ越し後は直ちに施設解体に着手、更地にして売却に努めると言うがそれにはあと2年は掛かりそうで、当分は岩国市の無償契約が続きそうだ。

 国立病院機構は岩国以外に全国で21万㎡の未処分用地を持ち、この価値67億円分が放置されていると会計検査院から指摘された。

 黒磯の病院跡地も容易に処分出来る保証は無い、つまり当分は新病院の用地を岩国市から買い戻す見通しには立たないのだ。おしまいには黒磯の跡地も岩国市が買い取るはめになる可能性が高い。要は、黒磯の跡地も岩国市が買い取るはめになる可能性が高い。要は、黒磯の跡地に有力な新施設の立地が実現することであり、関係者の努力を期待したいものだ。