59−4.2003年3月3日「くにさき」呉配備「平和船団」抗議行動(31〜36)

 (31)  
  反対側にも、護衛艦等がうようよ 
 (32)  
   何度もぐるぐる回って抗議する
 (33)  
 
 (34)  
   「くにさき」から乗組員が降りてきたのが見える
 (35)  
   
 (36)  
   連日の抗議行動、ご苦労様でした

            

ピースリンクの湯浅です。(2月28日つけ)
数日前に連絡しましたが、「おおすみ」の3番艦の「くにさき」が3/3(月)に呉に配備されます。下記の行動をしますので、ご案内います。要請書にも書きましたが、海外侵攻ができる空母型の艦船が、3隻になる意味はきわめて重大です。是非ともご参加ください。
 初めての方も、大歓迎。ゴムボートから見る揚陸艦は、すごく大きいことを実感できます。

・3/3(月) 午前10時半 呉YWCA集合
       11時20分過ぎ 潜水艦基地前 集合
         準備
       12時10分 海上に
       13時30分頃  「くにさき」入港

・なお 3/1(土) 午後2時 
   自衛隊への申し入れをします。要請書を貼り付けます。

内閣総理大臣                  2003年3月1日
 小泉純一郎様
防衛庁長官
  石破 茂様
呉地方総監
  経田 勇様
                 要 請 書
      戦車揚陸艦「くにさき」の呉配備を中止せよ!
     被爆地ヒロシマに揚陸艦を集中配備するな!
        
 来る3日、戦車揚陸艦「おおすみ」型の三番艦である「くにさき」が呉に配備される予定である。これにより、呉には3隻の戦車揚陸艦と6隻のLCACが配備されることになる。空母のような概観をした艦船が呉港に3隻も居並ぶ姿を想起するとき、呉基地の機能強化を象徴するものとして、断じて容認できない。戦車揚陸艦「くにさき」の配備を中止するよう強く要請するものである。
 「おおすみ」の配備以来、私たちは、一貫して「おおすみ」型の艦船を保有することの、憲法や自衛隊法に照らしての違法性を訴えてきた。防衛庁は、「輸送艦」と称しているが、軍事的実体はLST(Landing Ship Tank)、つまり戦車揚陸艦である。LCAC(Landing Craft Air Cushion)という高速で走る現代版強襲上陸用舟艇を使用して大型戦車を海外の地に強襲上陸させる能力を持つ、戦車を上陸させるための、きわめて攻撃的な艦船である。そもそも専守防衛を旨とする自衛隊が、海外侵攻ができる能力を備えた軍艦を持つこと自体が既に本来の枠を踏み外している。「くにさき」配備で3隻体制になれば、LCACの隻数で言えば、海兵隊の強襲上陸を敢行するために佐世保に配備されている米海軍のドック型揚陸部隊と同じ隻数になる。
  しかも、現在、二番艦である「しもきた」は、対テロ特措法に基づき、米軍の物資輸送を名目としてカタールへ派兵されている。アメリカが、イラク周辺に20万人もの軍隊を集結させ、イラクが白旗を揚げない限り、武力攻撃に入るという姿勢を崩していないという緊迫した情勢の中で、日本政府は、米軍の物資を輸送する目的で、「テロ対策」を口実としたアフガン戦争の後方支援部隊として、タイ国の重機などの輸送のため戦車揚陸艦「しもきた」を派兵したのである。揚陸艦の派兵は、先のイージス艦と同様、日本の戦後史を画する重大事態である。海外侵攻ができる能力を持った艦船を、戦時下において海外に派兵することは、「物資の輸送」と言えども絶対に許されることではない。戦車揚陸艦の出動は、先のイージス艦の派兵に加えて中国、韓国を初めとしたアジアの国々に強い警戒心を呼び起こしている。海外への強襲上陸作戦を行うことができる艦船を、戦時下の海外に登場させることは、日本に対する不安を増幅させ、日本の孤立を促進させることは必至である。そうした中で、三番艦の「くにさき」が呉に追加配備されることは、極めて重大である。呉基地は海外派兵の一大拠点として一段と強化されることになる。
 揚陸艦、イージス艦、補給艦、駆逐艦が母港を置く旧軍港4市の市民は、かつてのアジア太平洋戦争において、日本海軍の出撃拠点であった我が街が、再び戦争に協力し、戦争に参加することに対して、大きな危機感を抱き、このようなあり方に強く反対する。周知の通り旧軍港4市には1950年に成立した旧軍港市転換法という憲法9条の地域版とも言うべき特別な法律が適用されており、4市は軍と共に歩むのでなく、平和産業港湾都市として生きていくことを宣言しているのである。その精神に照らすとき、現在、自衛隊の海外派兵が日常と化し、基地に次々と大型の、それも「専守防衛」とはかけ離れた艦船が配備されていくことを絶対に容認するわけには行かないのである。
 日本が国際的に寄与できる方法は、自衛隊という事実上の軍隊を派兵するのではなく、平和憲法に則って、人権と平等を世界に少しでも拡げるという観点からの実践を続けることである。自衛隊を海外に出し続けることは、必ず後世に大きなツケを残すことになるだろう。1954年6月、自衛隊の発足が決まったときの参議院における「自衛隊の海外出動禁止決議」の精神と、「決議の趣旨は、十分これを尊重する」との政府の約束はどこに行ってしまったのか。自衛隊が海外で作戦行動をとることを「普通のこと」にしてはならない。そこで、下記のことを強く要請する。

                               記
1. 戦車揚陸艦「くにさき」の呉配備を中止すること。呉基地への戦車揚陸艦の集中配備を止めること。
2.「しもきた」を初め「テロ特措法」に基づくインド洋派兵部隊を即時撤収すること。
3.米軍のイラク攻撃に対する側面支援となる対テロアフガン戦争への派兵を中止すること。
4.有事関連法案・国民保護法制を廃案にすること。

   入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機!
                 ピースリンク広島・呉・岩国 (29団体)
(3月1日つけ)

本日、14時から30分ほど、海上自衛隊呉地方総監部に申し入れをしましたので、報告しておきます。
参加者8人。。
対応は、当直将校の山崎氏(原計課?)。

 雨の中でしたが、取次ぎの間、市民に向けて、「くにさき」配備の問題点、今、同じ型の「しもきた」が派兵されていること、イラク攻撃との関連などを訴えました。
やがて対応者が来たと言うことで、要請書を、松藤さんが読み上げ、手交しました。
かならず渡すことを約しましたが、手渡した後は、自衛官への私たちの思いを伝えまた。入隊するときの約束と、全く違う地平に政策が進行していることについて、自衛官自身がもっと不満をぶちまけて欲しいことを訴えました。
 3日は、予定どうり、11時20分集合で、海上デモをします。