92−3.2008年8月5日.「ヒロシマ平和へのつどい2003」(21)〜(30)

 (21)  
   
 (22)  
   司会のそばで、一生懸命(驚異の才能で)話をまとめていく「さとう」さん
 (23)  
 カク・ムノさん
 (24)  
 
 (25)  
 羽熊直行さん
 (26)  
   
 (27)  
   長崎から舟越耿一さん
 (28)  
 
 (29)  
 「市民による平和宣言」は難波郁恵さん
 (30)  
 

            

在日韓国民主統一連合のカク・ムノさんが発言

「58年前に投下された核兵器が、いまピョンヤンやソウルに投下されようとしている」
としました。そして「ブッシュ大統領には反核の声は届かず、使おうという方向になっている」としました。
そして「強制連行された在日韓国人の二世として、被爆二世として、また植民地政策によって分断された民族の一員として、また、弾圧を受けてきた在日同胞の一員として発言したい」と語ります。
「9・17のピョンヤン宣言以降、チマチョゴリ切り裂きや、銃弾撃ち込み等、攻撃が
続いており、ここまで来ると、関東大震災の事を思い出さざるを得ない、」と危機感を露わにしました。
そして、「日本人の無知から来る問題が多い、無知が偏見を生み、恐怖感が差別を
産んでおり、今のマスコミはそれを助長している、過去の歴史と日朝関係の不正常さを学ぶ必要がある」という弁護士の言葉を紹介しました。
米上院で、覆面をした証言者が誇張した表現をしている。
韓国の諜報院もそれを否定しているのにもかかわらず、日本のマスコミはうのみにしている、と批判しました。
そして、恐怖を煽り、面白おかしく放送し、頭の中に残って行く様にしている、とマスコミを厳しく指弾しました。
張本選手に1975年広島市民球場で罵声を浴びせられた事件があったそうです。その球場の状況には危機を感じるといいます。そして、いまやその何百倍ものの恐怖を覚えざるを得ないといいます。
また、アメリカは挑発を繰り返しています。
カクさんは「世界最大の大量破壊兵器を生産・輸出国だ。そのアメリカが北朝鮮・イランを批判するとはへそが茶を沸かすような話しだ」といいます。
韓国軍の統帥権が駐韓米軍の司令官によって踏みにじられようとしているともいいます。
一方で、女子中学生轢殺事件1周年の抗議は大きかった。そして、日本でも、アメリカに原爆投下の責任を取らせる事が必要だ、報復ではなく、アメリカに核を使用させないために必要だ、といいます。


続いて、耳鼻科医師で反原発運動家である羽熊直行さんが、発言。

「原発を無くさねば、原発をなくさないといけない。インドの原爆は、カナダの原発の
核燃料から作られたのです」と問題意識を述べました。
そして、上関原発問題について話しを進めました。
そして、過去の町長選挙・町議選挙について「推進派との闘いではなく、中電との闘いだ」といいます。
最初は、反対派は共産党1人だけでした。しかし、次々と金が投入されたのにもかかわらず、町議選では反対派が徐々に増えて行きました。そして、中電は125億円の漁業補償金のうち、60億円を前倒しで投入せざるを得ない、あるいは、いい加減な環境アセスメントを提出し1時出しなおしになたっりりしています。電源基本計画に組み入れられたのですが、町議選では、6対8まで追い上げ。今春の町長選でも負けましたが、加納町長の後援会長(町議)が逮捕され、補選となりました。
3議席を7人で争いましたが、結局、残念ながら、中電の票のうまい動かし方にしてやられたそうです。
しかし、負けつづけてはいるが良い戦いはしていると振り返りました。


最後にナガサキから舟越耿一さんから、「ピースウィーク」の紹介がありました。
拉致に対する批判と、ミサイルへの脅威、を強調する学生が多い、と教鞭をとる立場から言います。
公正と信頼に立脚して、安全を守る、世界人権宣言、ユネスコ憲章などを
改めて、第2次世界大戦の教訓を思い起こし、日本の世論を沈静化しなければ
ならない、といいます。

そして、現場に足を運び、反戦・反核を強めねば、と決意を述べました。

そして、「市民による平和宣言」を採択し、終りました。