128−5.2004年1月17日.自衛隊イラク派兵反対!ヒロシマ集会(41)〜(43)ピースパレード(44)〜(50)

(41)
集会アピールを提案、採択。小牧や横須賀、韓国からも連帯のメッセージ。
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下に集会アピールとメッセージ

 

 

(43)
原爆許すまじを斉唱。
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今からピースパレードを行います。その説明。
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元安橋から本通り、金座街を経て紙屋町、原爆ドーム前へ戻るピースパレードに出発。

岡本三夫さん、栗原君子さんはいつものことですが、先頭に佐藤修一さんがいるのにはビックリしました。
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そのすぐ後が三悪人。
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馬場先生の顔が見えます。
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後はピースリンクの面々
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(案)

 「自衛隊のイラク派兵を許さず!有事法の廃案を求めるヒロシマ・ピープルズ1000人声明」は、賛同人が1413人になり、その賛同者の名において、本日、イラクへの自衛隊派兵、とりわけ被爆地ヒロシマからの派兵を止める一点で、「広島の原点」、原爆ドームに集まりました。


 1991年のこの日、湾岸戦争が始まりました。以来、十数年にわたりイラクでは戦争状態が続いています。特にアメリカによるイラクへの先制攻撃に大義はなく、占領に正当性はありません。先制攻撃の理由となった大量破壊兵器は見つかっていません。一方で、1万人とも言うイラク市民が殺され、メソポタミア文明発祥の地が破壊され、劣化ウランは永遠の放射能汚染源として残されたままです。


 政府が、「自衛隊の任務は人道復興支援」といくら主張しても、自衛隊は、米軍を中心とした「連合軍」の一員となり、アメリカの不正義な戦争と占領に荷担するだけです。すなわち、占領支援ほかなりません。その限りにおいて、日本は、アメリカの同盟国として標的にならざるを得ないのです。自衛隊の行くところが戦闘地域になるのです。戦後初めて、自衛隊員が、殺す、殺されるという構造の中に置かれようとしています。それを承知で自衛隊を派兵するのは、イラク特措法、憲法九条に照らして全く違法です。政府は、今、戦後一貫して守り続けた平和主義を自らかなぐり捨てようとしています。


 昨日、陸上自衛隊の先遣隊が日本を発ち、いよいよ自衛隊の本格派兵が、なし崩し的に始まろうとしています。これに連動して、呉にいる海上自衛隊の輸送艦が、陸上自衛隊の武器弾薬、車両などを運ぶことになります。同艦は大型戦車を強襲上陸させることができる戦車揚陸艦であり、海外への侵攻作戦ができる艦船がイラクに派兵される所に、ことの本質があります。


 今、被爆地ヒロシマは、アメリカによるイラク占領に荷担する当事者にされようとしています。呉には、ヒロシマで被爆した数千人の市民が暮らし、敗戦間際の空襲被害を受け、戦争の愚かさと無意味さを身をもって体験した街です。その街を、そしてヒロシマを海外派兵の拠点にさせてはなりません。


 湾岸戦争が始まった1月17日, ここ原爆ドームに集まった私たちは、なんとしても自衛隊のイラク派兵をくい止めるために、「 派兵反対!戦争反対!劣化ウラン弾反対! NO Dispatch!NO WAR!  NO DU! 」の思いを共有し、市民一人一人の力を集めて、大きな形にしていくことを、ここに宣言する。
                                                   2004年1月17日
   1.17イラク派兵反対ヒロシマ集会 参加者一同


 自衛隊はイラクへ行くな! 殺すな! 殺されるな!


1・17 イラク派兵反対ヒロシマ集会にさんかされた皆さんに、あいちの小牧から連帯のアピールを送ります。

 今日、小牧基地では『イラク派兵反対!小牧基地「人間の鎖」共同行動』が取り組まれています。航空自衛隊は、去る12月24日、小泉首相・石破防衛庁長官らが出席した編成完結式を行い、26日には先遣隊を派兵しました。22日には政府専用機で人員を、26日にもC130輸送機が出発します。


 私たちは、「自衛隊のイラク反対!小牧基地からC130輸送機を飛ばすな!」と今日の人間の鎖に引き続き、明日18日からは小牧基地前座り込み行動を開始し、派兵当日には基地前で抗議行動を行います。


 憲法を歪曲し、侵略戦争と占領に加担することに何の正当性もありません。今日の集会の呼びかけにあるように「一人ひとりの小さな思いを 大きなカタチに」することで、この間違った歴史の流れを転換することができると確信しています。
 道は険しいでしょうが、連帯し、共にがんばりましょう。

                  有事法制反対ピースアクション
                      山本 みはぎ
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イラク派兵反対ヒロシマ集会に参加の皆様へ
横須賀からのメッセージです。

 横須賀でも、今、全国の皆さんに連帯して、兵士への訴えを行っています。
 呉での取り組みも、同じと理解していますが、横須賀では、戦争を続ける米兵にも、戦地へ行かされようとしている自衛官にも、「対話」を重視した取り組みを続けています。とりわけ自衛官には、平和船団を出し、顔の見える距離から、「戦場に行かないでください」と訴えています。


 このときの訴えの中心は、「憲法九条が自衛官を守っている。だから九条を殺さないで」です。九条は現に大きな力を発揮しています。だからこそ自衛官が戦闘で命を落としてはいない。この事実を、自衛官と共有できたとき、九条は新たな力を獲得するはずだと思っています。


 昨年12月に実施した第2次の自衛官アンケートの返信は、15通(うち白紙が8通)でした。今回、「憲法9条が自衛官を守っていると考えたことはありますか」という質問を、特別な想いをもって入れました。


 7通の記入回答の内訳は、考えたことはない・2。そういわれればそう思う・1。考えたことがある・3。その他・1でした。自衛官・家族の中に、「だから9条を殺すな」の思いが確かにある、私たちは、そううけとりました。

● インド洋に派遣されている海上自衛官はのべ5600人を超える数になっていますが、60人が「補職替え」(職場替え)を希望し、実現しています。インド洋派遣の先遣隊が出港した佐世保では、「戦争するために自衛隊に入ったのではない」と複数の自衛官が辞職しています。横須賀では、インド洋へ行きたくない自衛官による、修理の不正を指摘する投書によって、護衛艦(「しらね」)の派遣が中止されるということも起きています。


 あるウェブサイトには横須賀の自衛官の婚約者の投稿が掲載されています。
 「イラク派兵反対のデモに参加してきました。結婚を決め、一緒に暮らしている彼は、海上自衛官です。同じ港からイラクに継続して船を送っていますので、いつ順番が回ってくるか不安です。彼の「大規模なデモが起こって派兵が取りやめになってほしい」と言う願いに、私ができることはなんでもやろうと思い、デモに参加しました。」


 デモ、という言葉がずいぶん新鮮に聞こえます。大規模なデモが作り出せていない私たちには、きびしい言葉でもありますが、それでも、こんなにデモに期待をかけてくれるひと達が、今いるということは、知っておきたいことです。

● 自衛官や家族は、すでに派遣を拒否して動き出しています。助けられているのは、私たちです。「対話」は、私達にとってこそ、必要なものだと言うべきかもしれません。
 それでも、私たちが自衛官や家族にあてにされている存在であることはまちがいありません。

そのことは、繰り返し確認したいと思います。あせらず、できることを、できるところから、しっかりと積み重ねたいと思います。呉・広島の皆さんの、精力的な取り組みに学びながら、基地の町横須賀で、自衛官との「対話」をこれからも続けていきます。がんばりましょう。
                            2004年1月17日
               非核市民宣言運動・ヨコスカ/ヨコスカ平和船団員
                         新倉裕史
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: ★韓国からの連帯メッセージ  
     韓国「イラク派兵に反対する緊急国民行動」(参加351団体の連名)
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 日本の自衛隊のイラク派兵阻止と軍国主義の復活に反対し、東北アジアの平和のために闘う日本の皆さんに韓国の民衆の名において、力強い連帯のアピールを送ります。


 2003年韓日民衆の反戦平和の熱い闘いにも関わらず、韓日の両国政府はイラク派兵を規定事実にさせようとしています。日本政府は1月から2月にかけて連続派遣を決めており、韓国政府も派兵同意案を確定させて2月の国会に上程する最後の手続きに入っています。


 しかし、韓日民衆はイラクへの派兵反対闘争を粘り強く闘っています。韓国では命をかけたハンガーストライキが1ヶ月以上続いています。身を切るような冷たい冬の風も、凍える雪も私たちの意志を曲げることはできません。韓国では、これから2月初めの国会への闘いに合わせ、さらに大規模な座り込み闘争を組織し、必ずイラク派兵を阻止しようと決意も新たにしています。私たち韓日の民衆が団結して、歴史に汚名を残すイラク派兵を必ず食い止めていきましょう。
 私たち韓日民衆は、今年2004年を東北アジア平和の転換の年にしましょう。


 このためには米朝間対決の平和的な解決と朝鮮半島の平和が切実です。現在日本政府が進めている「北朝鮮に対する制裁措置法案」の動きは、日朝関係を回復できないほどこじらせ、6者会談にもよくない影響を与えるので、必ず食い止めなければなりません。


 私たちは「対北制裁法」制定に反対する日本の皆さんの闘いにも積極的な連帯と支持を送り、韓国でもこの問題に積極的に取り組もうと考えています。


 平和と共存の価値は、すでに世界の価値、時代の価値となっています。ブッシュ政権とネオコンたちの軍事主義が、いまは力を持って、世界を殺し合いの暗闇に陥れているように見えますが、これは決して長く続かないでしょう。韓日民衆の反米反戦平和闘争は、この暗闇の時間を終わらせるために最も重要な闘いとなっています。今後もさらに強い韓日民衆の連帯を作っていきましょう。
                          2003年1月17日
              イラク派兵反対緊急国民行動(韓国351団体の連名)
                 (原文「イラク派兵反対非常国民行動」)