129−1.2004年1月22日、航空自衛隊本隊出兵抗議・福屋前街宣(1)〜(10)

(1)

1月22日午後4時半過ぎ、イラク復興支援の名目で航空自衛隊の本隊第1陣110人が22日、愛知県小牧市の空自小牧基地から政府専用機でクウェートに出発しました。

この日は、この冬1番の冷え込み、「有事立法はイケン(違憲)!広島県市民連絡会」主催の街宣、果たして何人抗議街宣に集まれるか心配でしたが、危機感からか午後6時半から1時間、10名以上の参加者で抗議の街宣をやりぬくことができました。

最初はいつもどおり横原由紀夫さん。

 

(2)

雪のために物理的に来れなかった人も勿論いますが、頼りになる伊達さん頑張る。

下に、小牧基地現地から「山本みはぎ」さんの報告が来ていますので紹介しておきます。

3ページ目下に1月23日付け毎日新聞記事を掲載させて貰いました。

 

(3)
日南田成志さんも
(4)
久野さんもいつものとおりフットワーク軽く
(5)
いつもセンスの良いタイムリーなビラを作成している奥原さんも
(6)

次々にビラを撒きます。寒いので受け取りが悪いのでは?と思っていましたがさほどではありませんでした。

 

 

(7)

久野成章さんからの報告(抜粋)は2ページ目下に

 

 

(8)
(9)
(10)

横原由紀夫さん声が涸れてき始めました

 

 

            

今日、午後4時半過ぎ、航空自衛隊本隊110人が小牧基地より政府専用機でクウェートに向け、出発しました。
この日を迎えたことに対し、非常に悔しい想いです。


今日の小牧は雪こそ降りませんでしたが、冷たい北風が吹き、先日17日の人間の鎖のときよりも寒いような一日でした。
各団体・グループが朝から空港南側のエアーフロントオアシス(公園)や来たの小牧市内の公園からデモを行っていました。


私たち、ピースアクションのメンバーは、午後1時基地正門に集合しました。正門前までの道は、デモ隊が通るため大渋滞で、普段は30分ほどでいけるところが1時間半もかかりました。私が着いた頃はちょうど日の丸を何本も持った右翼のデモ隊が基地の正門を通り過ぎるところでした。 警察官・機動隊1500人を動員して警備にあたり、名古屋空港の送迎デッキは立ち入り禁止、駐車場の入り口は検問所を設け、基地正門前はかまぼこを配置していました。


 私たちは、午後2時ごろから基地正門前でマイクを使い、参加者がそれぞれの想いを自衛隊に向かって呼びかけました。そして、2時半頃基地司令に対して申し入れ書をわたし、空港南側の公園に移動しました。尾翼に赤い丸をつけた飛行機が2機、名古屋空港の駐機場に止まっているのがはっきり見えました。エアーフロントオアシスは、空港全体が見渡せ、飛行機マニアには格好の場所なので、今日もその人たちが朝から多数集まっていました。


 フェンスに横断幕とレインボーフラッグをつけて3時ごろから冷たい風の吹きすさぶ中、待つこと1時間半。4時30分ごろ、ゆっくり誘導路に向かって動き始めた政府専用機に向かって、レイ
ンボーフラッグを振りながら、「イラク派兵反対!自衛隊はイラクに行くな!」等々のシュプレヒコールを続けました。

派遣部隊の空輸計画部長を務める溝口博伸一等空佐は、私たちが何度も申し入れを行った小牧基地司令です。

◆また、今日の中日新聞には、先日17日の人間の鎖に参加したという自衛隊家族が中日新聞に宛てた手紙が載っています。


(中日のHPには載っていません)
全文はかけませんが、一部を抜粋します。


「〜なぜ、テロの続く「今」でなければいけないのか。なぜ復興人道支援に装甲車や武器をもたなければいけないのか。テレビに登場する立派な先生方のおっしゃる「国益」をどれだけ噛み砕いてものどをとおりません。17日、夫に申し訳ないと思いながら「人間の鎖」に参加しました。(中略)駅への帰り道、たくさんの人たちと出会いました。体の不自由な人が何人か支えながら歩いていました。たった一人で遠くからきた老人も。みなそれぞれ想いを抱えて雪の中をやってきたのだと思いました。


それでもやはり政府は「自衛隊派遣」の方針を変えることはないでしょう。(中略)自衛官の志が失望に変わりませんように。「使命感」を国家が悪用しませんように」

@ピースアクションでは、26日、C130輸送機が出発する日も基地前で行動を行います。
 (時間未定 多分午前中)
 また、明日からは名古屋の栄、三越前で座り込みを25日まで行います。
 時間は午前10時〜午後4時

今日は、将来の日本の進路を決める大きな一日だったような気がします。まだ、26日がありますし、陸自・海自の派兵があります。各地で頑張っている方たちと共に、あきらめないで「イラク派兵反対!」の声を出しつづけていきましょう。

>>>>>>>>>>>>以下、申し入れ書です。>>>>>>>>>>>>


航空自衛隊イラク派遣即時中止の申入れ

小牧基地司令様 

今、私たちは大きな怒りと深い悲しみのなかにいます。

私たちの必死の反対を押し切り、隊員と家族の不安を踏み潰しイラク派兵が強行されるからです。

 二度と侵略戦争を起こさないというのが日本国家成立の大前提です。戦地イラクへの自衛隊派兵は歴史の大転換です。にもかかわらず小泉首相は施政方針演説や答弁でまともな説明をしていません。


 人道復興支援だと強弁しています。しかし陸自先遣隊の機関銃を装備した装甲車や小銃を構える姿に人道支援の任務をみることはできません。新しい占領軍の登場です。復興支援の約束も占領のための方策です。航空自衛隊も占領軍の輸送部隊としてしか機能しません。


ブッシュ大統領は一般教書演説で日本軍の派遣を最大限もちあげました。日米同盟の重要性とはブッシュの戦争に参加することです。安保条約がなくて困るのはアメリカです。アメリカの世界戦略は沖縄などの在日米軍基地抜きには成立しません。国際世論を無視したブッシュの戦争に加担する必要はありません。アジアをはじめとした多様な国々、民衆とともに歩むことを私たちは望みます。


 石油の確保が国益だといいます。私たちはイラクの人たちから収奪した石油で大量消費の生活を維持したくありません。子供たちのためにも地球環境を守り残したいのです。


自衛官の多くは決して戦争を望んでいません。困っている人の助けになることに誇りと使命感を持ってきました。こうした自衛官の志を利用しながら小泉首相は今回の派兵を強行しています。
 小泉首相に隊員や家族の不安や戸惑い、苦しみは届かないのでしょうか。それとも目をそむけているのでしょうか。小泉首相はただちに派兵を中止すべきです。

 派遣される隊員の皆さんへ訴えます。
人としての良心にてらしてもう一度考えてください。使命感と誇りを思い返してください。
 自衛隊は日本国憲法のもと他国で戦争しない軍隊として存在してきました。そのことが国際的にも大きな信頼をえてきました。あなたがたもその活動に誇りももち使命感も達成されたのではないでしょうか。


 イラク派兵はいままでのあなた方の活動の成果も、誇りも、使命感もすべて投げ捨てしまいます。 皆さんは困難な任務に立ち向かう勇気を持っています。しかしイラク派兵命令に従うのは勇気ではありません。本当の勇気とは不正義で理不尽な命令を人間の良心にしたがって拒否することです。


 戦争は殺しても殺されても人間性が破壊される人類最大の犯罪です。私たちはイラクの子供たちや民衆が殺される姿もあなた方が負傷し、殺される姿も見たくありません。日の丸の脇でイラクの人や隊員が犠牲になることを見ることに耐えられません。
 あなたがたが銃を置き、無事を祈る家族のもとに帰ることがイラクの人々の安心にもなります。
 政府専用機に乗り込まないでください。勇気を持って引き返してください。

2004年1月22日         有事法制反対ピースアクション