134−4.2004年2月14日、戦車揚陸艦「おおすみ」のイラク派兵、呉出航「平和船団」抗議 (31)〜(40)

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海が荒れてきたので、いつの間にかレンズが曇ってきた。それに気がつかなかったのが残念。
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2月13日の海上自衛隊への申し入れの様子の報告と要請書を下に

 

 

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このあたり、レンズの曇りが悔しい。
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レンズさえ曇っていなければいい写真なのですが!

 

 

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今から式典が始まるのに!残念。海の荒れがいっそうひどくなったので諦めて上がりましょう。
(40)

            

ピースリンクの湯浅です。
14,15日は、呉にとってきわめて重要な日になると思います。


イラク派兵の中では、陸自が中心で、海自はその支援なのですが、呉基地がイラク、アフガンの双方に同時に関わることが意識的に示される点で歴史的な意義を持つ出来事だと思います。Fバースの両側に輸送艦「おおすみ」、護衛艦「さみだれ」が停泊している光景は、自衛隊発足以来初めてのことです。明日は、17−18隻のボートで、できるだけ桟橋に近づき、自衛官とその家族の思いに少しでも共鳴できるアピールをしたいと思っています。時間がとれる方は、是非とも来てください。
  横断幕が足りません。何かあれば持ってきてください。字は大きい方がいいですが。

 今日は、昼前、呉のメンバー6人ほどでしたが、派兵前の最後の自衛隊への申し入れをしました。呉市に出したのと同じで、室蘭、横須賀との連名で出しました。新聞各紙と、TSS(フジテレビ系)が取材してくれました。対応したのは、いつもと違い背広を着た人でした。手渡したあと、「軍転法を知っているか?」と問うたところ、「個人的には知っている」とは答えたが、更に聞こうとすると、逃げるようにして門の中に入ってしまいました。


 明日、基地そばの公園は、1000人くらいが集まると言われています。11時から交通規制が敷かれ、バスも動きません。自衛隊OBらの人が400人くらいは来るという話があります。右翼の船も、同じ公園そばから出るとか。


 10時から11時30まで、ボートの準備。11時45分にはAチームをつなげ、デモをし、12時15分には沖に向けて出ようと思います。出航前の1時間は、Fバースの先端を何度も往復し、自衛官と見送りの家族などに最後まで、行かないでほしいこと、今回の二日続けての出港の意味などについてアピールしようと思います。

以下、今日の申し入れ。

海上自衛隊呉地方総監                2004年2月13日
 小串 茂様

                              要 請 書
  被爆県・呉からの輸送艦(以下、戦車揚陸艦)「おおすみ」の
      イラク派兵及び護衛艦「さみだれ」のアラビア海派遣の
                            中止を強く要請する
軍転法の精神に沿い呉を海外派兵の拠点にしないよう求める!
        
  私たちは、海上自衛隊の輸送艦隊が、陸上自衛隊の武器弾薬、車両などを輸送する任務を持ってイラク派兵されることの中止を求めて、各地で様々な運動を進めている市民グループです。2月3日、陸上自衛隊本体の第一次派遣部隊が北海道からイラクに向かいました。

 これに伴い海上自衛隊は、揚陸艦「おおすみ」(呉)と護衛艦「むらさめ」(横須賀)を派兵します。輸送艦「おおすみ」は2月14日にも呉港を出て、北海道の室蘭港で武器弾薬、車両などを積み込んだ後、20日にはイラクに向けて室蘭港を出港すると言います。

 これらは、一連の動きであり、私たちは、呉を初めとして、室蘭、横須賀、そして旭川・札幌など北海道のグループの連名において、輸送艦隊の中心を担う揚陸艦「おおすみ」の呉からの派兵を中止するよう申し入れるものです。


 イラク戦争の理由となった生物・化学兵器などの大量破壊兵器は未だに見つかっておらず、アメリカのイラク攻撃の根拠はぐらついています。その限りにおいて占領支援のために、自衛隊を出すことは何一つ正当性がありません。それどころか、アメリカは、1万人とも言うイラク市民を殺りくし、メソポタミア文明発祥の地の自然や社会的基盤を破壊し、永遠の放射能汚染源としての劣化ウランをイラクの各所に残したのです。これらはすべてアメリカという国家による犯罪です。自衛隊の任務は、その米軍を中心とした「連合軍」の仲間として、占領の支援活動をすることであり、「人道復興支援」は名ばかりです。

 日本政府が「人道復興支援」とくり返し主張しても、日本がアメリカのイラク戦争を全面的に支持し、その占領を支援する限り、日本は、アメリカの同盟国として標的にならざるを得ません。それを承知で、自衛隊を派兵するのは、イラク特措法、自衛隊法、憲法九条に照らして全く違法であります。


 隊員の中には、イラク派兵と自衛隊法・憲法九条との矛盾、イラク戦争の不正義とイラクの市民や自然が破壊されたこととの関係について、人間的な問いかけがわき起こっていると想像します。またイラク派兵が、「国民を守ることに寄与するどころか、逆に国民の危険性を高めることにしかならない」のではとの強い疑問に悩んでいるはずです。1月22日夜、イラク派兵の対象艦の一つである揚陸艦「くにさき」の作業艇が、防波堤に激突し、10人が重軽傷を負った事故は、不安や悩みを持った隊員が多数おられる状況を反映したものです。自衛隊員は、政府の誤った政策の被害者です。今、派遣すれば、自衛官の生命と人権がないがしろにされることは明白である以上、自衛官の生命と人権を軽んじた派遣命令には従うべきではありません。


 また、私たちが暮らす被爆県の呉から輸送艦=戦車揚陸艦を派兵することは、ヒロシマが、アメリカの占領に加担することを意味しており、なんとしても中止していただきたい。被爆者が市民として多数生活し、敗戦まぎわに甚大な空襲被害を受けた呉市が、横暴で、大義のないイラク戦争を正当化するアメリカ政府のために、自衛隊を派兵する街にすることは許し難いこととして、いてもたってもいられません。


 揚陸艦がイラク派兵されれば、呉は、海外派兵の拠点としてますます機能強化されます。既に2001年11月以来、アフガンでの対テロ掃討作戦の戦争協力という<戦時下における海外派遣>が続いています。実際、「おおすみ」がイラク派兵に出た翌日には、対テロ特措法によりアラビア海に向け護衛艦「さみだれ」が派遣されます。

 別個の二つの法律により、海外での作戦行動のために呉から2日続けて艦船が出ると言う事態が、戦後初めて出現することは、呉の置かれている現実を象徴するものとしてきわめて深刻です。これは、軍転法の精神を全く踏みにじるものであり、軍転法によって「平和産業港湾都市」をめざしてきた呉市政を根本から覆えすものであり、絶対に容認できません。今こそ、貴職として、旧軍転法案要綱理由書(1949年10月)の平和宣言を見直していただきたい。


 私たちは、被爆地の、しかも平和憲法の地域版とも言える軍転法を持つ街の市民として、また被爆国の市民として、揚陸艦「おおすみ」のイラク派兵、そして護衛艦「さみだれ」のアラビア海派遣に強く反対し、以下、要請するものです。

 1)軍転法が適用されている呉市、横須賀市から、それぞれ揚陸艦「おおすみ」、護衛艦「むらさめ」を室蘭港を経由してイラクへ派兵しないこと。
 2)対テロ特措法に基づく護衛艦「さみだれ」のアラビア海への派遣を中止すること。

 3)これまでに派兵された全ての自衛隊の部隊をイラクから即時撤収すること。
 
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