142−1.2004年4月8日.戦車揚陸艦「おおすみ」呉港帰還・抗議行動(1)〜(10)

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11時30分から海上自衛隊は、総監部の清水さんとか言う背広組の人が出てきたこの日の申し入れの趣旨を湯浅一郎さんから説明

 

下に湯浅さんからの「呼びかけ」と、ここで読み上げられた政府、海上自衛隊呉地方総監部あての「抗議文」

4ページ目下に、海上自衛隊員への「呼びかけ文」

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 「朝日」は、2人もいて、熱が入っていました。大阪本社版の夕刊に載せるとか。大阪社会部の記者が「おおすみ」に乗船しての取材をしており、特集的な扱いをするのかもしれません。「読売」も来ていました。
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西岡由紀夫さんより抗議文読み上げ

4月9日読売新聞、朝日新聞ホームページにも出ていまいした。

4月9日毎日新聞ホームページにも出ました。

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急な取り組みでしたが、まあ何とか3つの横断幕は張れました

 

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最初の政府あて、こちらからの海上自衛隊呉地方総監部あての「抗議文」を手渡しました

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続いて、北海道からの2種類を読み上げました。

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 手渡しました。
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ピースリンクの湯浅です。

皆様
                    緊急行動のお知らせ

                             ピースリンク広島・呉・岩国
                                   小田原栄子
                                   湯浅一郎
                   0823-21-2414

  イラクでは、6月の政権の委譲を前に、米英占領軍はシーア派をも敵にまわすという、混沌とした情勢になってきました。自衛隊のイラク派兵の不当性と、愚かさが、日増しに明らかになってきています。
 そんな折、明日、8日、「おおすみ」が呉に帰還します。言うまでもなく同艦は、2月14日、呉を出て、イラクに陸上自衛隊の車両、物資などを輸送する輸送作戦を行った艦船です。
 ところが海上自衛隊のホームページには明日の帰還について何も記述がありません。この間、アフガンで出ていた、「ひえい」「あけぼの」は、10日ほど前に、情報がホームページに出ているのですが、明らかに、意識的に「おおすみ」帰還を隠しているようです。本日わかった関係で、平和船団は行いません。       

代わりに下記の日程で、抗議文を手渡しますので、これる方は是非とも来てください。

   4月8日(木)
          @ 午前11:30ー12:00 
     城山門(地方総監部の坂ノ下の門)
           小泉、石破宛の抗議文を出す。

          A 午後1時   潜水艦基地隊前。
                  1:30− 工作部門
     「おおすみ」艦長と乗員宛の申し入れ書を出す行動。


内閣総理大臣                  2004年4月8日
 小泉純一郎様
防衛庁長官
石破 茂様
海上自衛隊呉地方総監
小串 茂様


抗 議 文

被爆地ヒロシマの輸送艦(戦車揚陸艦)「おおすみ」がイラク派兵を担ったことに抗議し、すべてのイラク派兵部隊の即時撤退と補給艦「とわだ」を初めとした全てのアフガン補給艦隊の即時撤退を求める!
        
私たちは、海上自衛隊の輸送艦隊が、陸上自衛隊の武器弾薬、車両などを輸送する任務を持ってイラク派兵されることの中止を求めて、各地で様々な運動を進めてきた市民グループです。新年度が始まり、希望や不安を抱いて市民が動き出している折り、本日、輸送艦「おおすみ」がイラクへの車両や弾薬、物資の輸送作戦を終えて、呉に帰還しましたが、被爆地ヒロシマから戦地と言うべきイラクへの輸送作戦を行ったことに強く抗議し、現在も派兵されたままの陸上自衛隊を中心とした部隊のイラクからの即時撤退を求めます。

 被爆県の呉から海外侵攻ができる戦車揚陸艦を派兵したことは、ヒロシマが、アメリカの占領に加担したことを意味しており、思想的にも人類史的にも極めて重大であり、ヒロシマに暮らし、軍転法の適用された街に暮らすものとして、絶対に許すことができません。

 そもそも「おおすみ」も含めた自衛隊のイラク派兵には何一つ正当性がありません。アメリカのイラク戦争は、全く不当であり、戦争犯罪そのものです。先制攻撃の理由となった大量破壊兵器は未だに見つからず、アメリカは見つけることをあきらめたとしか言いようがありません。今、日本政府がすべきことは、アメリカ政府に対して、「イラクの大量破壊兵器に関する調査資料の公開」を求め、ことの真相を明らかにさせることです。その作業を一切行わないまま、他方で自衛隊を派兵し続けることは断じてやめていただきたい。

 しかも4月に入ってからイラクでは、米英占領軍とさまざまなイラクの勢力との戦闘が各地で続き、NHKの報道でも、「この1週間でアメリカ兵など約30人、イラク人約150人が殺された」とされています。戦闘は、バグダッドだけでなく、中南部の各地で、シーア派のデモ隊との衝突が起きているかと思うと、別の地ではスンニ派との衝突です。バグダッド西方のファルージャでは、6日に米軍が攻撃ヘリコプターなどで空爆を実施し子供や女性が死亡したり、7日には、反米武装勢力の大規模掃討作戦を実施していた米軍がモスクを攻撃、イラク人40人が死亡したといいます。モスクはイスラム教徒にとって神聖な宗教施設であり、「米軍は越えてはならない一線を越えた」と言えます。

イラクという地域における人々の連綿とした営みの歴史を無視した自分本意の傲慢な政策が、しっぺ返しを食っているといって良いでしょう。自衛隊は、その誤った米占領軍の一員として、イラクに派兵されているのです。そしてサマワでも、陸自部隊が移動中、地元住民から駐留に抗議する投石を受けていたことが7日わかりました。そのため学校や道路の補修など宿営地外での活動を4日から中断しているそうです。自衛隊の選択肢は、「宿営地にこもるしかない」という状態が始まっているのです。

 日本政府が「人道復興支援」とくり返し主張しても、日本がアメリカのイラク戦争を全面的に支持し、その占領を支援する限り、日本は、戦争犯罪を犯したアメリカの仲間なのであり、標的にならざるを得ません。それを承知で、自衛隊を派兵するのは、イラク特措法、自衛隊法、憲法九条に照らして全く違法です。

危険なのは自衛隊だけではありません。3月11日、スペインのマドリードでおきた、列車爆破事件は、200人の市民が亡くなり、1000人以上の負傷者が出ました。次の目標は日本だともいわれています。日本政府が、自衛隊のイラク派兵は、あくまでも米英占領軍の一員として機能している限り、自衛隊ばかりか、いまや、世界中の日本人が攻撃の目標となっているおそれがあります。米軍支援のための自衛隊の海外派兵は、「国民を守るどころか、むしろ国民を危険にさらすことにしかなっていない」ことが、いよいよ明らかになっています。

自衛隊員の中には、イラク派兵が、「国民を守ることに寄与せず、逆に国民の危険性を高めることにしかならない」との強い疑問を持ったまま、イラクに派兵されている隊員が相当数いることを私たちは知っています。自衛隊員は、政府の誤った政策の被害者です。自衛官の生命と人権を軽んじただけでなく、結果として日本の市民全体をも危険にさらす派兵は即刻中止してください。スペインをはじめ、連合軍の多くの国が撤退を決めている中、日本政府も勇気を持って撤退の方針を打ち出すべきです。

 更に揚陸艦のイラク派兵で、呉は、海外派兵の拠点としてますます機能強化されました。2001年11月以来、続いている対テロ掃討作戦と合わせて、海外で作戦行動をとることを普通のことにしてはなりません。「おおすみ」がイラク派兵に出た翌日に、対テロ特措法によりアラビア海に向け護衛艦「さみだれ」が派遣された意味は、計り知れないものとして、強く抗議するものです。

別個の二つの法律により、海外での作戦行動のために呉から2日続けて艦船が出ると言う事態が、戦後初めて出現したことは、呉の置かれている現実を象徴するものとしてきわめて深刻です。これは、軍転法の精神を全く踏みにじるものであり、軍転法によって「平和産業港湾都市」をめざしてきた呉市政を根本から覆えすものであり、絶対に容認できません。

  日本が国際的に寄与できる方法は、平和憲法、特に憲法九条の精神に則って、対話を基本とした外交に徹することです。侵略行為を犯した米英軍の占領を支援するために、実質的には軍隊である自衛隊を派兵することでは断じてありません。そこで「おおすみ」のイラク派兵に改めて強く抗議し、以下、要請します。

 1)帰還した輸送艦「おおすみ」など「おおすみ」型の大型輸送艦を二度と海外派遣し  ないこと。
 2)全てのイラク派兵部隊を、一刻も早く撤退させること。
 3)ファルージャでのモスク攻撃などの事実関係についてアメリカ政府に説明を求め、  ジュネーブ条約の遵守などを申し入れること。
 4)イラクからの米英占領軍の即時撤退を求めること。
 5)アフガン対テロ掃討作戦としてアラビア海に派遣されている補給艦「とわだ」など  を即時撤収させること。

 入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機! ピースリンク広島・呉・岩国(29団体)
   世話人 湯浅一郎、藤井純子、田村順玄

 有事立法はイケン広島県市民連絡会(10団体) 
   共同代表 横原由起夫、森滝春子、前田勝章、実国義範、湯浅一郎

 室蘭平和都市宣言の実効を求める会
共同代表 富盛保枝、増岡敏三
 アオギリの会    成澤美雪
 ほっかいどうピースネット  越田清和
さっぽろ自由学校「遊」 七尾寿子

 非核市民宣言運動・ヨコスカ  新倉裕史
 ヨコスカ平和船団  鈴木茂樹
 自衛官ー市民ホットライン横須賀 広沢 努 

連絡先:ピースリンク広島・呉・岩国
     呉地区世話人 湯浅一郎
    呉市幸町3−1 呉YWCA気付      呉21-2414     


総理大臣 小泉 純一郎 様 
防衛庁長官 石破 茂 様                
                          
抗議および要請書

 2月20日に北海道、室蘭市からイラクへ出港した「おおすみ」が帰還するということを聞いて改めて自衛隊派遣に抗議し、撤退を要求するものです。

戦争状態が激化するイラクに私たちの住む北海道からは、陸上自衛隊本隊が派遣され、現地での活動が進んでいます。しかしこうした既成事実をいくら積み重ねようと、私たちは、自衛隊のイラク派兵を認めることはできません。6月の政権の委譲を前に、米英占領軍はシーア派をも敵にまわすという、混沌とした情勢になってきました。自衛隊のイラク派兵の不当性と、愚かさが、日増しに明らかになってきています。

 今回の派兵は多くの問題点を抱えています

小泉首相率いる日本政府は「戦争に行くのではない」「イラク復興のお手伝いをする」「日本の信頼を高めることになる」などと言っています。しかし、米軍の物資や兵士を輸送することを前提にした今回の派兵は、米軍に加担する行動であり、反米感情の高まっているイラクなどイスラム社会の民衆からは日本への反発が強まることも予想されます。そんな「イラク復興」があるのでしょうか。

また、帰還した米兵の劣化ウラン弾の被爆によるとみられる健康被害も明らかになっています。
北海道では五十以上の市町村議会が、派遣反対を唱える意見書や、政府に慎重な対応を求める内容の意見書を可決しています。派遣部隊の主力となる第二師団がある旭川市でも、市長は「できるなら行かせたくない」と発言しています。札幌市の上田市長は「自衛隊のイラク派遣に反対」との立場を明確にしました。

また、小樽市の箕輪登元郵政相をはじめに、全国で「イラク派遣中止を求める訴訟」が起こされています。イラク派兵が憲法と自衛隊法、イラク特措法から見ても、明らかに違法であるという認識が広がっているのです。

 イラクへの自衛隊派遣を今すぐに中止し、派遣された部隊の撤退を強く求めます。

2004年4月8日
・ほっかいどうピースネット
・「自衛隊をイラクへ送るな!室蘭市民集会」実行委員会