174−1.2004年11月30日.広島防衛施設局交渉(公開質問状への回答と新たな要請)(1)〜(10)

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15:50、広島防衛施設局の広報課の国政さんと会議室に入り、16:00開始となりました。

12月1日付け毎日新聞ホームページに詳しく出ています。

同日中国新聞記事にも出ていました。

 
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左が、いつもの応対担当の国政さん        

藤井さんからの呼びかけを下記に

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まず、湯浅一郎さんからこの日の趣旨と挨拶

米軍の基地新設ために素晴らしい環境を壊し、米軍を守る自衛隊?こんなことのために私たちの莫大な税金が使われるなんて! 

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このようにいつものとおり対座になって話し合いに入りますが

 

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   最初に、辺野古ボーリング調査の展開があり、岩国基地の警護にこの日、海田陸自第13旅団が出動したので、
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   湯浅一郎さん、より新たな「要請書」(次ページ)を提出いました
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ここまでで報道陣は、防衛施設庁よりシャットアウト

市政記者クラブにに知らせるのが遅かったのと、遅い時間だったためマスコミはいつもより少なかったそうですが。

 

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では、10月27日の「公開質問状」(下に)への回答を、と国政さん

 

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10月27日に出した10項目の大型ヘリ事故調査報告に関する公開質問状(下に)の回答が、防衛施設局から出てきたので、広島防衛施設局の職員から口頭で聞きました。

「回答」はこの栄利久・施設企画課長が読み上げられました。


・事故調査報告書を受け、安全対策を確認し、日本政府としては異論はく、山口県、岩国市、由布町に、受け入れの説明?をした。
・経験のあるパイロットだった。
・インタビューした人の氏名は公開できない。
・米軍の不適当と判断した1〜2ページはカットしている。
・更に調査中であるので回答できない。(最終報告ではなかったのか?)

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 この方がチーフの模様、殆んどまともな回答になっていませんでしたので再度、質問状を提出することにしました。

            

ピースリンク広島・呉・岩国からの再度のお願いです
世話人 湯浅、田村、藤井

10月27日、広島防衛施設局に申し入れをし、公開質問状を提出しました。(概ね大型ヘリ事故調査報告に関して)その回答が本庁その他から出ているようです。

また辺野古ボーリング調査でさんご礁部分が削られたことがわかり申しれをする事態となりましたので、新たな要請書を提出します。

11月30日(火)16:00〜 広島防衛施設局
 15:30〜 合同庁舎北館1Fロビー集合
 15:45〜 移動

お忙しいとは存じますが、お繰り合わせの上ご参加下さい。


10・27 公開質問状

1) まず第一に、CH53Dの飛行再開と特に岩国への帰還を受け入れてもいいとの判断は、本報告書を吟味した上で出されたものであることを前提として質問させていただきますが、それでよろしいでしょうか。

2)この報告は、最終報告書なのでしょうか、つまり司令官の承認を受けた公式のものなのですか? どのようなステイタスのものなのかという点を明らかにしてください。私たちが見た範囲では、正式の承認された報告書としては体裁が全く整っていないように見受けますが、貴職としてのご判断はいかがでしょうか。

3)調査がWinfield Scott Carson海兵隊中佐一人で行われており、本文は氏が「I」を主語として構成されています。公的な組織としての報告書であれば、調査委員会が組織され、調査委員会としての報告書が出されるのが通常の姿です。私たちが見た中では、調査委員会の組織した形跡が見られません。調査委員会は作られているのでしょうか? またカーソン中佐は、ヘリ等について技術的な内容に精通した技術者なのでしょうか?

4)報告書には一部に乱丁があったり、誰に対するインタビューなのか明記されたないなど不備が目立つのですが、それらの修正を求めましたか?

5)インタビューでしばしば出てくる[modified quick rig] とは、このヘリ部隊に特有のものなのか否かを明らかにして下さい。少なくとも、報告書からは、以前から幅広く行われている操作であるような記述になっており、同型機に特有のものとは思えません。

6)この報告書には、技術的検討報告は含まれているのですか? 技術報告が含まれているとしたら、どの部分か示して下さい。実は、本文の中に「技術報告」「engineering reports」は、できてないのではないかと言うことを示唆する記述があります(p.19 of 210)。カーソン中佐は、「技術レポートが、この兵長の話(コッターピンは、入っていることを確かめたという証言)が間違いであると証明することを信じる」と意見を述べているのです。
7)事故機は、フライトレコーダーやデータレコーダーを持つのか?持たないのか?持つのであれば、その解析結果は、報告書のどこに記載され、どう利用されていますか?
これらの記述が見あたらないのです。私たちは、これらのことから、技術報告はまだなされていないと判断しますが、政府はどう考えていますか?

8)問題の焦点であるボルトの抜け落ちを防止するコッターピン(Cotter pin)は、元々装着されていなかったのか、それとも装着されていたが抜けてしまったのか、どちらなのでしょうか? この点は、証拠も含めて本報告書で明快にされているのでしょうか?  この点が明らかでないと、報告書によって事故原因が明らかになったと
は言い難いのではないでしょうか。

9)「コッターピンの装着ミス」に関して、物証を含めて検討されていないまま、報告書が作られているのではないでしょうか。これらの記述を通じて、事故原因が明確になったという部分はどこなのですか?。

10)貴職が作成した「事故調査報告書の概要」には、第5パラグラフに次のような記述があります。「事故発生原因は整備不良によるものであった。整備要員が実施されるべき整備の内容につき混乱し、また、事故機のフライト・コントロールの接続について決められた手順を守らず、コッターピンはテール・ローター・サーバーの接続ボルトに正しく装着されていなかった。」
   この記述は、報告書のどの部分から引き出したものか示して下さい。私たちが読んだ限りでは、このような結論を引き出せる内容を報告書は持ち合わせていません。
特に質問6)、8)、9)に関わる問題などとの関連で省察していただきたい。上記のような結論を下すには、カーソン中佐の聞き取りだけでは不十分で、きちんとした技術的な検証が必要だと考えられます。