207−2.2005年12月3日.「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」結成集会(8)〜(14)

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記念講演は「米軍再編・厚木基地の爆音被害と移転問題、どう闘うか」と題して金子豊貴男さん

 

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 休憩をはさんで、山上さんから歌
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宮島は大聖院座主 吉田正裕さんから熱いメッセージ

日本三景の一つでもあり、世界文化遺産に登録されている宮島は、古来より「祈りの場」「癒しの場」として多くの皆様にお参りをしていただいてきました。

それは、弥山原始林を中心とした自然の美しさを先人たちが護ってきたからだと思います。近年、地球温暖化の原因で台風の進路が変わり、度々宮島を襲うようになりました。雨の降り方も一極集中になり、9月には、60年ぶりの土石流災害も起こりました。

 

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自然が私たちに警鐘を鳴らしているのだろうと思います。このような時期に、岩国基地が強化されて、宮島上空を多くの飛行機が飛ぶと、必ず自然は破壊され、壊滅的な状態になるのではないかと危惧しております。

先人たちが残してくれた環境を後世に伝えていく為にも、今私たちが出来ることをしなければいけないのではないかと思います。一人一人の力は小さいですが、住民と行政が一体となって声を上げ、「神聖なる神の島 宮島」を護っていきたいと思いますので皆様のご協力をお願いいたします・

 

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山口平和委員会等数人の挨拶が続きました

 

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(集会アピール)

平和で安心できる暮らし、環境を守るために

〜岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会結成集会アピール〜

 際限のないジェットエンジンの爆音で「会話が途切れる」、「テレビの音も聞こえない」「ひきつけを起こした」、「頭痛、めまいがとまらない」、「赤ちやんが寝られない」、「受験勉強に身が入らない」、「いつ墜落するのか不安」など、周辺住民に肉体的、精神的苦痛を与えてきた神奈川県にある厚木基地の米軍機が、私たちの住んでいる街の上空を飛び、平穏な生活を妨げようとしています。

 日米両政府は10月に、厚木基地にある空母の艦載機部隊を山口県の岩国基地に移駐させることに合意し、「中間報告」として発表しました。現在進められている岩国基地の新滑走路の沖合工事が完成すれば、2008年にも部隊の移転をするというのです。

  飛行コースはまさに広島県西部の上空を飛び、今の倍以上となる100機もの米軍機が昼も夜も関係なく頻繁に離着陸することになります。そうなれば、日々爆音に悩まされ墜落など事故の危険におびえながらの生活を強いられることになってしまいます。

 また、特別史跡・特別名勝であり、天然記念物彌山(みせん)原始林をもち、さらに世界遺産に指定されている宮島の生態系にも甚大な悪影響を与え、宮島にしかいない絶滅危惧種のミヤジマトンボの絶滅や厳島神社の伝統と文化行事に必要な御烏(こがらす)が出現しなくな るなど、宮島の自然と文化を破壊する危険性も指摘されています。

 さらに、空母艦載機の移駐によって、広島県北部での低空飛行をはじめとする飛行訓練は増加し、また、夜間離着陸訓練(NLP)をはじめとする空母艦載機の恒常的な離着陸訓練施設が必要となり、県民の反対で一度は計画が挫折した江田島市の大黒神島を含めて候補地を選ぶ動きもあり、被害は多くの県民に広がることが予想されます。

 住民の平穏な生活と安全が脅かされると広島県と岩国市周辺の自治体も部隊移転は「容認できない」としています。藤田広島県知事も山下廿日市市長を会長とした3市旧2町の首長、議長で構成する「移転反対期成同盟」もたびたび、国へ中止要請をし、地元自治会も移転反対の署名運動に取り組んでいます。

 しかし、国は、「中間報告」直前に具体的な話をせずに、地元の意向を無視したままで来年3月には、「最終報告」を出そうとしています。
  私たちは、だれもが平和で安心な暮らしを求めています。そのために、私たちは「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」を立ち上げました。住民と行政が一体となって計画の白紙撤回の世論と運動をひろげていきましょう。

被爆地ヒロシマ、世界遺産宮島をもつ住民として子や孫に誇りある街を残すためにも、今こそ大きく声を出していこうではありませんか。


                        2005(平成17)年12月3日
「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」結成集会 参加者一同


岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会『申し合わせ』(案)
≪名称≫
 この会は『岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会』(通辞・県西部住民の会)と呼び、事務局を廿日市市内におきます。
≪目的」≫
 この会は、平和、安心・安全な住民の暮らし、世界遺産宮島をはじめとする環境を守るため、岩国基地の拡張・強化(空母艦載機の厚木から岩国への移駐や、岩国周辺での 夜間雑音陸訓練など)に反対する運動をすすめることを目的とします。
≪輔成≫
 この会は、思想信条の違いを超えて、会の目的に賛同する広島県西部の住民を中心に構成します.
≪活動≫
 この会は、目的にそって次の活動をします。
(1)情勢の藷問題についての見解発表、活動の提起、堆進.シンポジウム・講演会・懇談会などの開惟
(2)ニュースの発行.
(3)全国の基地強化に反対する諸団体・個人との経験交流や連携。
(4)その他、必要な諸活動
≪運営≫
 この会に、総会、世話人会(共同代表・事務局長・事務局次長を含む)をおきます.
(1)総会は、年1回開健し会の諸活動の報告、方針などを提案・承認をします。
(2)総会は、出席者を持って成立し、参加者の過半数を持って決定をします。
(3)世話人会は、必要に応じて開きます。
≪財政≫
 この会の財政は、会斉、カンパ、その他の収入などでまかないます。なお、会計年度は1月1日から12月31日とし、会章は、一口1000円とします。ただし、初年度は12月3日から翌年12月31日とします。

この申し合わせは、2005年12月3日をもって施行します。