247−3.2007年4月16日、「米空母艦載機の厚木基地から岩国基地への移駐」に伴う騒音問題について、広島防衛施設局交渉(21)〜(25) 
   

(21)

 
 

新聞やテレビ記者の質問攻めにもご覧のとおりの態度。取材はNHK,RCCのテレビ2社に、中国、朝日と毎日の3紙ということです。

 

 
 (22)  
   家に帰ったらNHKの夕方のニュースに私(戸村)が出ていたって!そういえばNHKの記者が「これは大変なことだ!」と言っていました。「防衛施設庁方針転換」と放送したばかりだったようです。RCCテレビでも取り上げられたようです。

翌日の新聞はどう報道するか!とにかく記者レベルでは興奮されていたよう。

翌27日の毎日新聞ホームページにこの件は、批判的に報道されています。中国新聞ホームページにも。

朝日新聞、読売新聞、山口新聞にも紙面で同様に報道されています。

 (23)  
 その後、記者クラブで、騒音問題、ピースリンクやリムピースの性格の説明とともに

 

 

 (24)  
 「防衛庁」が「省」に昇格したこと、「国民投票法案」「米軍再編推進法案」の衆議院通過という事態で

 

 (25)  
   政府が強気に出ているということだろうと田村市議。

防衛施設庁に手渡した「公開質問状」は下のとおり

 

後日、広島防衛施設局、この日の対応がマスコミ報道されたのを見て、余りにもまずいと思われたのか、27日付け毎日新聞ホームページ中国新聞ホームページ(紙面はもっと詳しく)には、この日の発言を撤回する旨出ています。

28日の朝日新聞ホームページにも出ています。

   
            
 

防衛大臣    久間章生様         2007年4月16日

外務大臣    麻生太郎様

防衛施設庁長官 北原巌男様

広島防衛施設局長月橋晴信様
         



公開質問状

「米空母艦載機の厚木基地から岩国基地への移駐」に伴う騒音問題について

        

 05年11月10日以降、私たちは、在日米軍再編に関わって4度にわたり公開質問状を出させていただきましたが、なお、問題が継続しており、再度質問状を提出させていただきます。特に、2月、貴職は、岩国市内の各所において、米軍再編に伴う岩国基地の利用変更や航空機騒音予測に関する説明会を持ちましたが、それに関連した質問を中心に提出致します。なお本状への回答は文書にて、1ヶ月後(5月15日)を目処に回答いただけますようお願いいたします。


入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機! 

    ピースリンク広島・呉・岩国(28団体) 

連絡先:ピースサイクル広島ネットワーク     世話人 新田 秀樹 

       広島市中区大手町4−3−10 広島YWCA気付

                   (広島)090-3373-5083 

     リムピース岩国           運営委員  田村順玄  

       山口県岩国市牛野谷町3丁目75−19(岩国)0827-31-3383

     トマホークの配備を許すな!呉市民の会  世話人 湯浅一郎 

        呉市幸町3−1 呉YWCA気付(呉)0823-21-2414



カソリック正義と平和広島協議会  共育・共生を進める広島連絡会  呉教育労働者研究会   呉ピースサイクル  

呉YWCA79女たちから  8.5広島集会世話人会  芸南火電阻止連絡協議会   原発はごめんだ!ヒロシマ市民の会 

在日韓国青年同盟広島県本部 更紗の会 市民運動交流センターふくやま   

障害者サポートセンターTOGETHER広島 ストップ・ザ・戦争への道!ひろしま講座  全国水平運動研究会   第九条の会ヒロシマ 毒ガス島歴史研究会 トマホークの配備を許すな!呉市民の会  広島キリスト者平和の会 

広島平和と生活を結ぶ会 日本キリスト教団広島西分区牧師会 日本軍「慰安婦」問題を考える会・福山 広島YWCA   ピースサイクル広島ネットワーク 日本キリスト教西中国教区基地問題特別委員   平和を考える市民の会・三次

米兵犯罪を許さない岩国市民の会  わたしたちの性と生を語る会・広島   リムピース岩国



リムピース      運営委員 田村順玄    

 連絡先:山口県岩国市牛野谷町3丁目75−19 岩国(0827)31−3383


(1)2月に行った岩国市内における説明会の位置付け、目的はいかなるものでしょうか。税金を使って行うにしても、法的な理由はありません。そして、いかなる成果があったのでしょうか。



(2)私たち素人にとって、WECPNLという概念は、極めて難解で、よくわかりません。岩国での説明会を聞かれた市民のなかで、意味をわかって、貴職の説明を聞いた人はおられるのでしょうか? WECPNLとは何を意味するのか、わかりやすく解説してください。直接的な騒音レベル(dB)と、どのような関係にあり、どう違うのかを説明してください。おそらく具体的には、W値を求める式[dB(A)+10Log10Nー27]の性質、意味を説明することで、相当程度わかると思います。また、何故、WECPNLという概念の導入が必要なのでしょうか?



(3)説明会資料で言う、「岩国での最終告示(H4.3.27)でいう騒音度調査」とは、いかなる調査なのでしょうか? その調査が岩国における実態を代表しているという保障は、なにを根拠として、どこにあるのでしょうか? これまでの岩国での騒音調査はこれ以外のものもあるのですか。あるのであればそのリストと概要を示し、その中からH1−2年のデータを計算に採用した理由を明らかにしてください。



(4)「2004年度(平成16年)厚木の騒音調査データ」、「普天間のH15−17年度調査」なるものについても、その調査方法、代表性の根拠などを具体的な資料で示してください。厚木、普天間でも、今回、計算にした調査以外にも、騒音調査はあるのですか? これまでの調査リストを示し、その中から、今回、計算に採用したデータの選定理由を述べてください。



(5)その上で、厚木からの移駐が完成したとき、岩国では戦闘機が倍増するのに、標準飛行回数は、岩国の現状326回なのに対し、再編後は63回しか増えない理由は何なのでしょうか? 常識的には、騒音レベルの高い59機の移駐により、少なくとも現状と比べ標準飛行回数は倍増してしかるべきです。この理由を、防衛施設庁としてどう考えているかを説明してください。



(6)上記(5)の一つの答えは、標準飛行回数に大きく影響を与える割増タイムに飛行する機体が、岩国の方が圧倒的に多いことが考えられます。その点を検証するために、岩国、厚木、普天間に関する調査データの詳細を公表してくさい。例えば岩国に関しては、昼間の時間帯、19時から22時までの3倍換算時間帯、更に22時以降の10倍換算時間帯についての、それぞれの飛行回数を示してください。



(7)滑走路運用時間は、基地によって異なっています。厚木、普天間では、日米合同委員会合意として、朝6時から夜22時までです。これに対して、岩国基地では、朝6時30分から23時までです。ここで問題なのは、岩国だけが夜22時から23時までも運用時間に入っていることです。この深夜の1時間の違いが、岩国における標準飛行回数に大きな影響を作り出しているのではないでしょうか? その推測の妥当性を評価してください。

もし、そうであれば、厚木・普天間から移駐してくる戦闘機が、岩国に来てどう飛行するかに関して、厚木・普天間でのデータを、そのまま使用して推測することでは、実態を見損なう可能性が高いことになります。岩国では22時から23時まで運用できるのですから、厚木にいるときは飛行しない時間帯に多数飛行することができ、すなわち標準飛行回数が倍増することが予想されます。貴職の再編後の飛行回数の推測は、この点をごまかしている可能性がありますが、釈明を求めます。


(8)更に1本の滑走路に対して、戦闘機が倍増するのですから、運用時間が延長する可能性がありますが、標準飛行回数の推測に当たり、その点はどう考慮されているのでしょうか?


(9)飛行経路の仮定は、アメリカ政府との間で何がしかの合意があるのでしょうか?滑走路が沖合いに出たことで、真北に向けて飛行できるはずなのに、北に向かって飛行した場合でも、すぐに東向きに転回することを想定する根拠を示してください。米軍機の飛行コースは、100%この仮定の中に入るという保障はあるのでしょうか?


(10)4,5項にある図「航空機からの距離と騒音値の関係」は、厚木、岩国などでの調査した結果が得られた騒音データを元に作成したとのことですが、どのようなデータなのか明らかにしてください。航空機からの距離を均等に分布させ、8〜9ヶ所に測定点を配置し、騒音データを取得したと見られますが、気象条件を加味しながら、航空機の位置からどの方向にどの方向に測線を延ばせばいいのか吟味されているのでしょうか?また1回限りの調査なのか、それとも複数回なのか。複数回の調査であれば、得られたデータはある幅の中に分布すると考えられますが、その平均値なのか、それとも最も大きな騒音値を採用しているのか明らかにしてください。


(11)滑走路運用時間が基地によって異なっている背景は何でしょうか。厚木、普天間は、日米合同委員会で政府間の取り決めとして位置づけられているのに、岩国では、「岩国日米協議会」での確認事項にすぎません。何故、このようになっているのか、その経過と根拠を説明してください。厚木や普天間では、騒音訴訟があり、岩国では提訴すらされていないことなどが反映されているのでしょうか? また政府して、岩国でのこの差別的な実情を変える意思はありますか? 明らかにしてください。



(12)岩国では、飛行そのものだけでなく、エンジンテストによる騒音に対する苦情が相当あります。厚木、普天間では、日米合同委員会合意の中で、それぞれ、「18時から6時」「18時から8時」の間、エンジンテストは行わないとなっています。これに対し、岩国では、「岩国日米協議会での確認事項」で「21時以降、午前7時以前は原則として避ける」となっています。滑走路運用時間と同様、厚木、普天間よりも、かなり緩い規制になっています。この理由は何でしょうか? また、これを普天間基地並みに改善するよう働きかける意志はありますか。



(13)横田、厚木、沖縄の滑走路運用やエンジンテストの時間帯についての合意事項について、発議した(つまり合同委員会を開こうと言いだした)のは、日本側ですか、米軍側ですか? もし日本側が発議したのであれば、何をキッカケとして合同委員会での議論を求めたのかを明らかにしてください。