わたしたちはこんなに苦しめられている!
爆音に怒りを!今できることは何?市民シンポジウム
集会アピール
米軍再編中間報告が発表されて以来、米軍再籍によって基地飯能が強化されようとしている地域の地元住民である私たちは反対の声をあげ続けてきました。岩国では昨年3月12日の住民投票において、圧倒的多数の反対票が投じられ、米軍再編に伴う厚木からの空母藍載機部隊の岩国基地への移駐に反対の意思を表しました。これは戦闘機の騒音や米兵の犯罪に苦しめられてきた市民の心からの叫びです。住民投票から1年半が経とうとしておりますが、あのときに表された市民の思いは何ら変わることはありません。
住民投票の際に、岩国市民は全国の基地を抱える地域の住民の応援に支えられ、励まされました。また、全国の基地を抱える地域の住民は、岩国市民が住民投票において表した民意に励まされ、勇気づけられました。その私たちが今日、この岩国に集まり、これからのことについて共に考えることができました。
特に今日は、これまで米軍戦圃棟による爆音に苦しめられてきた私たちが共に集い、お互いの囲いについて共に考えることができました。ここ岩国では、今まで騒音訴訟が一度も起こることなく、岩国市民の多くは戦闘機がもたらしている騒音を「爆音」ではなく「騒音」でしかないとすら思い込まされてきました。その背景には、62年間基地と共存してきた岩国市のありようから、基地があることがあたりまえと思い込まされてきたからです。
けれども、実は私たちがすでに体験している「巌音」は「簸音−Jではなく「爆音」なのです。しかも、岩国においては、米軍再編が実施されてしまい、厚木から空母艦載機部隊が移駐してくれば、更に「爆音」は激しくなるのは明白です。
けれども、同じように基地を抱え続けてきた厚木や横田、普天間、嘉手納において、地元住民が声をあげ、損害賠償や飛行時間を決める等様々なことを勝ち取ってこられたことを岩国市民と共に分かち合う事ができました。
中間報告が発表された時に「地元への理解を求める」と明言していた日本政府は、地元住民の反対の声に耳を傾けること無く、様々な方法で当該自治体や住民に労し、圧力をかけてきています。「米軍再海促進法案」によって、地域振興策をちらつかせ、地元自治体や住民を分断しようとしています。岩国市においては、新市庁舎の補助金カットや愛宕山開発事業の中止と国への売却など、日本政府は山口県をまきこんで、反対を続ける市長や市民に圧力をかけ続けています。そのような中にあって、全国で戦闘機の爆音と闘う住民や同じように米軍再海によって基地秩能が強化されようとしている地域のみなさまの闘いを知る事ができました。
今日、ここで出会い、情報を共有し、共に考える事ができたことを機会に、これからもあきらめることなく、米軍再編を自統撤回させるために、共に手をとりあい、共に闘っていくことをここに確認します。
2007年10月6日
「爆音に怒りを!今できることは何?市民シンポジウム」参加者一同