307−2.2009年3月7日、ピースリンク広島・呉・岩国 20周年記念シンポジウム(11)〜(20) 
   

(11)

 
 

リレートークの最初は藤井純子さん=第9条の会ヒロシマ、ピースリンク前広島地区世話人

 

 

 

 (12)  
 中室茂さん=くれ「平和・人権・教育を考える会」

 

 

(13)

 
 

長尾真理子さん=呉YWCA会長

 

 

(14)

 
 

平岡典道さん=ピースリンク平和船団長

 

 

(15)

 
 

星川洋史さん=関西共同行動(大阪)

 

 

(16)

 
 

都裕史さん=米兵犯罪被害者救援センター事務局長(大阪)

 

 

(17)

 
 

梶野宏=新しい反安保をつくる実行委員会、派兵チェック編集委員会(東京)

 

 

 

 

(18)

 
 

西岡由紀夫さん=ピースリンク広島・呉・岩国、呉地区世話人

 

(19)

 
 

大月純子さんから緊急動議として岩国爆音訴訟への支援要請

この日の朝、岩国爆音訴訟原告団結成大会が持たれる。(3月7日中国新聞ホームページ

 

(20)

 
 

久野成章さんから「ソマリア沖への自衛隊派兵を許さない特別アピール」(下記)の提起

 

 

 

   
                

アピール

 「海賊対策」に名を借りたソマリア沖への海上自衛隊派兵の中止を求める

日本政府は1月28日、ソマリア沖の海賊対策に、自衛隊法82条の海上警備行動に基づいて海上自衛隊を派遣する方針を正式決定し、これを受けて防衛大臣名で派遣準備指示をだした。それに伴い、ここ呉基地を母港とする護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」の2隻の派遣が正式決定されました。そして、今月14日にも呉基地を麻生総理も見送る中、出港すると伝えられている。今回の自衛隊派遣は自衛隊法82条を拡大解釈し、「海賊対策」に名を借り、なし崩し的に海外派兵の恒久化へ道を開くものであり、強く抗議する。

「海賊行為」は犯罪行為であり、その対策は警察業務である。派遣されるとすれば海上保安庁の任務である。今回の派遣は「まず自衛隊の派遣ありき」が前提になっており、別の可能性を十分検討されていない。専守防衛を建前とする自衛隊が、日本から遠く離れたソマリア沖で作戦行動することは許されない。実際、海賊に対する警察業務は同乗する海上保安官があたることになる。閣議決定のみで派遣ができる自衛隊法82条を拡大解釈した派遣は到底許されない。さらに、10日にも「海賊対策新法案」が国会に上程されようとしている。

「海上警備行動」は航行する船舶を護衛し、近づく不審船に対して警告を発し、また威嚇攻撃を行う。必要ならば停船させ臨検を行うという。場合によれば、武力行使など実力行使も十分想定される。こうした危険な作戦行動のため、昨年、「訓練」中に死亡事故のあった、江田島の特別警備隊も同乗する。このことは、自衛隊員の命にかかわる重大な問題である。このため、周防灘沖で射撃訓練などが行われた。しかし、報道公開された2月20日の海上保安庁との合同訓練では、「海賊」への威嚇も想定されておらず、海上警備行動の実態をオブラートに包んだ内容になっている。「海賊対策新法案」では、武器使用も拡大されようとしている。

そもそも、ソマリアの海賊問題は、漁民の困窮や大国の海洋支配への反発が根本原因であり、この問題の解決なくして「海賊問題」の解決はありえません。日本政府がまず行うべきはアフリカ諸国の和平努力に協力し、この地域の平和と安定の為にあらゆる平和的援助をすべきである。イエメンの沿岸警備隊作戦部長は、「海上自衛隊への支援の高い効果は期待できず、必要はない。むしろわれわれの警備活動強化への支援がほしい」として、部隊の基地となる港湾の新設、高速警備艇の導入、海上保安庁による技術指導などを要請している。実際、マラッカ海峡など東南アジアでは、海上保安庁を中心に日本が関与した国際協力が大きな役割を果たし、06年に「アジア海賊対策地域協力協定」が発効し、海賊発生件数は大幅な減少傾向にある。ソマリアでも、09年1月、アデン湾の奥にあるジプチにおいて「ソマリア周辺海域海賊対策地域会合」が開催され、国際協力が動き出している。

麻生内閣の「まず派兵ありき」の姿勢に強く抗議する。軍艦の派遣ではなく平和的な民生支援及び海上保安庁の支援による周辺諸国と共同の海賊対策を求める。ソマリア沖への自衛隊派兵をやめ、海外派兵恒久化につながる「海賊対策新法案」廃案を求める。

2009年3月7日      

入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機!ピースリンク広島・呉・岩国