310.2009年3月13日、自衛隊のソマリア沖派兵反対、呉駅前街宣(1)〜(6)
   

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17時30分、呉駅前で出港前日の街頭宣伝を行った。まずは、西岡由紀夫呉世話人から第1声。

 

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雨の中のビラ配り、人の流れも悪く、反応はあまりよくない。

 

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   同時に「百万人署名」も街宣をしており、ピースリンクはいつもの看板を並べ、2階の通路で。

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西岡由紀夫さんから「ソマリア沖への自衛隊派兵反対の声を上げよう」と訴える。

 

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   ピースデポ代表の湯浅一郎さんから、派兵中止の訴え。今月末に呉を離れ、関東へ。最後の呉駅前での街宣か?
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   西岡由紀夫さんもビラ配り。この日、呉YWCAの応援も受け、7名で行動を終えた。

 

   
            

ソマリア沖へ海上自衛隊の派遣中止を訴えます。

私たちピースリンク広島・呉・岩国は、ヒロシマの軍事拠点化を問い、自衛隊の海外派兵に反対して、平和市民団体として20年にわたって活動を続けています。
本日3月13日午前、政府は安全保障会議と閣議を開き、自衛隊法82条の海上警備行動の発令を承認し、防衛大臣は海上警備行動を発令しました。明日14日(土)には、海上自衛隊呉基地から護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」の2隻が、麻生首相も見送る中、ソマリア沖に向けて出航する予定になっています。また、あらゆる国籍の船舶を保護できるようにする海賊対処法案(正式には「海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法案」)を閣議決定しました。
海賊対処法案の成立を待たず、こうした見切り発車が行なわれるのは、政府・麻生首相が「まず自衛隊派遣ありき」とする前のめりの状態にあることを明白に示しています。この海賊対処法案にも大きな問題が含まれています。それは、海賊行為を制止するための船体射撃を認めるなど自衛隊の武器使用が緩和され、海外で自衛隊の武器使用の実績が積み上げられ、これをてこに、自衛隊をいつでも海外に出せる体制へとする動きを加速しようとするものです。この先にあるのは、海外での作戦行動を本務とする自衛隊の海外派兵恒久化法案でしょう。その自衛隊の姿は、「専守防衛」の建前をかなぐり捨て、「国際貢献」の名のもとに、いつでも海外で武器使用もいとわない作戦行動をする「軍隊」そのものではないでしょうか。
本来、海賊対策は、警察・海上保安庁の仕事です。実際、海賊に対する警察司法業務は同乗する海上保安官8人があたります。今回の派遣で保護の対象とされているのは、日本船籍、日本の事業者が運航する外国船、日本人や日本の荷物を積んだ日本関連船舶とされ(海賊対処法案ではあらゆる国籍の船舶)、それらの船を護衛し、必要ならば停船させ臨検を行うといわれており、場合によれば、銃撃戦など実力行使も十分想定されます。そこでの武器使用の緩和なのです。こうした危険な作戦行動のため、昨年「訓練」中に死亡事故のあった、江田島にある特別警備隊も同乗します。このことは自衛隊員の命にかかわる重大な問題です。
そもそも、ソマリアの海賊問題は、欧米各国が介入した内戦による無政府状態の中、漁民の困窮や大国の海洋支配への反発が根本原因であり、この問題の解決なくして「海賊問題」の解決はありません。日本政府は、アフリカ・中東諸国の和平努力に協力し、この地域の平和と安定の為にあらゆる平和的援助をすべきです。
現地の状況を理解しているイエメンの沿岸警備隊作戦部長は「海上自衛隊への支援の高い効果は期待できず、必要はない。むしろわれわれの警備活動強化への支援がほしい」として、部隊の基地となる港湾の新設、高速警備艇の導入、海上保安庁による技術指導などを要請しています。東南アジアのマラッカ海峡では、数年前から日本の海上保安庁も参加して近隣諸国で海賊対策がとられ、海賊の出没は急減しています。このアデン湾でも海賊対策の国際協力が動き出しています。
海外派兵の恒久化につながる平和都市ヒロシマからの派兵は許されません。麻生内閣の「まず派兵ありき」の海賊対策に強く抗議します。武力で平和はつくれない。軍艦の派遣ではなく平和的な民生支援を改めて訴えます。

入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機!ピースリンク広島・呉・岩国(28団体)
(連絡先) 呉市幸町3-1(呉YWCA気付) 0823-21-2414