（３２）１５時００分
（３４）１６時０５分
ゲート前に移動して、再稼働反対と廃炉を求める要請（下に要請書）
（３５）１６時０５分
（３６）１６時１２分
大阪のグループも伊方フィールドワーク中に立ち寄り要請。
伊方原子力発電所の再稼働をやめ、廃炉にすることを求める
私たちは原子爆弾で多くの命を一瞬にして奪い、なおかつ、被爆による健康被害に苦しみながら国際平和都市として生まれ変わったヒロシマの真の姿を追求し、核兵器も軍事基地も原発もない社会をめざし、活動を続けている平和市民団体ピースリンク広島・呉・岩国です。
不幸にも、昨年３月１１日に発生した東日本大震災は被災地に未曾有の大災害をもたらしました。とりわけ、震災に伴う福島第一原発事故では様々なことが白日のもとに晒されることとなりました。安全神話で塗り固められた原発が実は安全な代物ではなく、強固な造りで壊れることが想定できないとまで言われ続けてきた原発施設が、「想定外」という一言でいとも簡単に壊れてしまいました。漏れ出した放射能は原発立地県に留まらず、広範囲に汚染と不安を撒き散らし、今もなお、１６万人もの人々が故郷を奪われて避難生活を余儀なくされています。また、「緊急事態」を理由に一方的に引き上げられた被曝線量限度はこれから先、数１００万人という人々を健康不安に陥れると、ヒロシマ・ナガサキ、そしてチェルノブイリなどの経験から低線量・内部被曝に詳しい医師は警告しています。
このたびの事故であらためて原発の安全対策が問題になりました。福島第一原発事故が想定外の津波による全電源喪失が原因と結論づけましたが、極めて疑問で、大地震による影響も否定しきれません。現在、日本中が活断層だらけの地震列島であまりにも過小に評価しすぎているのではないかと疑問でなりません。日本は地震の活動期に入ったと言われていますが、伊予灘の沖合に中央構造線というＡ級活断層を抱え、いつ大きな地震に襲われるかもしれない状況にあります。
ところが、こうした状況下にあってもなお、貴社は定期検査を終えた伊方原発３号機から早期の再稼働の意思を表明しています。３号機は私たちが２０１０年２月のプルサーマル運転前にも指摘したとおり、使用するプルトニウムを混ぜたＭＯＸ燃料は、ウランに比べて２５０倍の放射線を出し、運転によって出てくる使用済み燃料の毒性は１万倍以上といわれています。このような危険なものを、老朽化が進み事故が絶えない伊方原発で「商業炉としての実験使用」をしていることは、安全や生命を軽視する暴挙といわざるをえません。炉内から取り出される使用済みＭＯＸ燃料や、これまでに溜まった極めて有害な高レベル放射性廃棄物は、今現在も行き場がなく、超長期(無害になるには１０万年が必要)に亘って、地元の原発サイト内の使用済み燃料プールに保管せざるを得ない状況だと聞きます。これでは「伊方原発が核のゴミ捨て場になり、放射能汚染で住めなくなるのでは」という近隣住民からの不安を拭い去ることは到底できないでしょう。
私たち、海を隔てた山口、広島の人々も伊方原発について重大な関心を持っています。電力は四国管内で使われても、放射能汚染などの被害は容赦なくやってきます。福島第一原発事故では広大な太平洋に放射能に汚染された水を垂れ流し、その実態は不明なままですが、少なくとも東北沿岸の広範囲の豊かな漁場を汚染しました。仮に閉鎖的な瀬戸内で同じようなことが起こったらと考えると、黙ってみているわけにはいきません。
この度の福島第一原発事故を受けて、世界は脱原発の流れに大きく舵を切り始めています。原子力発電がクリーンなエネルギーではない事も明らかになりました。原子力発電には多くのリスクがともなうこと、負担が大きいことをさらに深く認識され、さまざまな方面から「原発はいらない」との声が上がっていることに配意し原子力発電の再稼働はやめ、廃炉にすることを強く求めます。
カトリック正義と平和広島協議会 共育・共生を進める広島連絡会 呉教育労働者研究会 呉ピースサイクル 呉ＹＷＣＡ’79女たちから ８・６広島集会世話人会 芸南火電阻止連絡協議会 原発はごめんだ!ヒロシマ市民の会 在日韓国青年同盟広島県本部 更紗の会 市民運動交流センターふくやま 全国水平運動研究会
（連絡先）
広島世話人：新田秀樹（ピースサイクル広島ネットワーク）
広島市中区大手町4-3-10（広島ＹＷＣＡ気付） 090-3373-5083
呉 世話人：西岡由紀夫（トマホークの配備を許すな！呉市民の会）
呉市幸町3-1（呉ＹＷＣＡ気付） 0823-21-2414
岩国世話人：田村順玄（リムピース岩国）
岩国市牛野谷町3-75-19 0827-31-3383
