92−1.2003年8月5日.「ヒロシマ平和へのつどい2003」(1)〜(10)
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司会は藤井純子さん。8月5日午後6時、県民文化センター。 | |
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木原省治さんが、主催者挨拶。(下に「さとう」さんが発言の要旨を下さっていますのでそれぞれのページに渡って、利用させて頂きました) | |
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イラクからきた医師のジャワッド・アル・アリさん。8月6日中国新聞にもこの様子が報道されています。 | |
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森瀧春子さん | |
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笹森恵子さん(発言は次ページ下) |
木原省治さんが、主催者挨拶。
「有事法制・イラク派兵 日本も付き合うのか!「戦争中毒(あめりか)」と命名した。日本は原爆を受けたのに。なぜ、アメリカに追従するのか。という質問を受けてきた。ぐさりと来る。こう言う質問を受けないように、したい。」
日本は戦争ができるような体制をつくってきた。湾岸戦争後は少しづつ、9.11テロ後は、急激に進んでいる。
そして、イラク戦争への支持を行なった。これらは平和憲法やヒロシマの心への攻撃だと考える。怒りを持って、戦争荷担政策を怒りをもって、改めさせないと平和運動の存在意義が問われる」としました。
とくに、あの扶桑社の教科書が、来春できる中学高校一貫校に、導入されようとしており、ヒロシマが試される。
失業やリストラが横行している。これは絶望の反面、怒りや憤りを生み出している。とくに若者の間にNO DUやイラク攻撃反対の声が広がっていることに確信をもちたい。
ヒロシマ・ナガサキの意義を改めて確認し、決意を高めあって運動に活かして欲しい。」と激を飛ばしました。
続いてイラクからきた医師のジャワッドアル・アリさんが御話ししました。
まず、ヒロシマと気持を共有している。大量破壊兵器を無くそうとしている人と気持を共有したい。
戦争というのは非常に協力で破壊し尽くす。この戦争の目的はイラクの石油であって、大量破壊兵器
ではない。イラクがそれを所有している証拠はない。」と、アメリカの欺瞞を批判。
「この20世紀の間に、超大国は2度も悲劇を起こしている。ひとつは被爆、そしてもうひとつは劣化ウラン使用だ」としました。
湾岸戦争では、アメリカはDUを500トンから800トン、イラク西部で300トンを使用している。
劣化ウラン弾の結果として非常に高い放射能が残っており、深刻な状況にある」としました。
そして、今、イラクでは、急激に悪性の病気が広がっています。「ガンの発症率はこの10年間で10倍になっている。死亡率も19倍高くなっている。」とのこと。
「1988年にはガン発症は10万にたいして11人だったのが、2002年には123人も発症している。死亡も1988年には340人が、2002年には6044人死亡している。
同じ家族の間でガンを発祥すること、独りの患者が異なるガンを発祥している人がおり、戦争前には
なかった。独りの患者で3つ以上のガンを発症している人もいる。にもかかわらず、アメリカは劣化ウラン弾は、被害がないとしている。彼らは真実を告げていない」と批判しました。
「影響は何億年も続く。禁止へ力を合わせよう」と訴えました。
続いて、森滝春子さんが発言。
「イラクで治療も十分に出来ない中で苦しんでいるとき、調査に行った。」「アメリカよりの政府が出来たら、調査がしにくくなるし、今行かないと実態が掴めないということもあり、「ヒロシマ調査団」ということで行った」
調査団としては、尿や、土壌を採取して持ってかえリ、専門機関に分析を委託しているそうです。
「今、27例の尿が採れている。アメリカは、劣化ウランの深刻な影響はないとしている。川口外務大臣に至っては「劣化ウラン弾が使用されたかどうか定かではない」と、米軍発表まで無視している。」
とりあえず、戦車からのチリから、劣化ウランが検出されたそうです。
「この調査結果が出来たときには、本格的に世界に呼びかけて行き、国連などでしていくべきだ。アメリカ主導でのABCC的な調査ではなくである。」
「冷房も何もなく、こどもたちは恐ろしい夜を迎え亡くなっているので、支援は急務だ。それとともにイラクのように徹底的な環境破壊を起こしてはならない。第3の核使用を阻止したと思ってきたが、その思いは昨年12月見たとき、揺らいでいる。非人間性を暴き、核兵器とともに禁止していかねばならない」と訴えました。