18.平和の時計塔  (中区中島町1・平和公園北)
   
 もと慈仙寺の鼻と呼ばれた場所に立っています。1967年10月28日、広島鯉城ライオンズクラブが原爆ドームの永久保存に呼応して建設。要旨は、碑文によれば、人類が初の原爆の洗礼を受けた時刻、8時15分に、毎日世界に向け、この時計塔のチャイムが「ノーモアヒロシマ」を強く訴え、人類の恒久平和実現の一日も早からんことを祈って建設した、とあります。
 しかし、このような立派な物、高価な物を建てる事で、はたして犠牲者が救われるのでしょうか。考えこまざるをえませんでしたが、まあ、「ライオンズクラブ」の中にさえ広島では熱心に平和運動をやっている方がおられ、財界も反対出来ないのがまた広島。おおらかに考えるようになりました。
   
  そばの相生橋に至る欄干も良く見れば、平和を祈る人の姿を模したものと言うことで、ちょっと注意しなければ判りませんが、公園内の一つ一つに「平和」への思いが刻まれていることに注目しましょう。