10.原爆慰霊三十三句碑  (西区三滝山・三滝寺内)

 鐘楼をすぎると数多くの慰霊碑、句碑、歌碑等が並んで一か所に集まっている。まず左から見ていくと「原爆慰霊33句碑」「田万家の詩碑」「原爆供養地蔵尊」「西脇家原爆慰霊地蔵碑」「平和宝塔(アウシュビッツ碑)」「原爆供養33歌碑」「平和開顕観音」「中広二丁目慰霊碑」少し離れて「原爆忌句碑」と続いている。右から見て行くと「戦犯慰霊十三重の塔」「大東亜戦争連合軍戦死者供養碑」「平和祈願観音」「世良家の原爆供養石仏」とあり一寸離れて「非涙碑」そして「山本康夫歌碑」が二つあり、本坊に至る。
 写真では紙数の関係で全部紹介出来ないのでこの中の11の碑を紹介する。

 「原爆慰霊33句碑」は、33回忌に、「科学技術の矛盾を痛感し、原爆の惨禍を慟哭する我々俳人の人類恒久の平和への悲願が、この句碑の建立となる。」とある。33の内8つ紹介する。「相哭の 餉の箸を折り 原爆忌」「ケロイド はたち未来も 水着きることなし」「半生を 寡婦とし過し 原爆忌」「地を掴む 羽化の蝉あり 爆心地」「ケロイドの 憤怒の相も 成人す」「ねぎさげて 焦土のはての 虹あおぐ」「落花濃し
三滝のお山 父母恋えば」等である。  

写真は2003年2月8日撮影