5.皇太子殿下御展望記念碑と昭和天皇歌碑  (南区比治山公園・御便殿跡)



 昭和天皇は即位直前の1925年(大正15年)5月26日、祖父の明治天皇ゆかりの地、ここに立ち寄って市内展望を行っている。それを記念して1941年、広島市長の名前で建てられたのが、右の「皇太子殿下御展望記念碑」である。被爆遺跡でもある。


 左の「大御歌 広島 ああ広島平和の鐘も鳴りはじめ たちなほる見えてうれしかりけり」という歌碑は、原爆投下の翌々年1947年に昭和天皇が広島に立ち寄った時に詠んだ歌を、1986年12月、名誉市民灘尾弘吉、天皇陛下在位六十周年広島県記念奉祝委員会の名で、復興した広島市・県民の天皇陛下への感謝の念を表すために、として建立されたもの。