9.置鳳輦生處(チホウレンノトコロ)碑   (西区草津南三丁目5−12・島内栄一宅右)




 表 置鳳輦生處(處は当てはまる文字がないため代替え)

 裏 明治十八年8月一日聖上西巡行駐蹕於小泉甚右衞門家同廿八年四月十二日皇后行啓巖島又駐蹕其 御座跡各存於同家爲此地両次置輦之處建右表之蓋欲不涜 聖跡也

小泉家の前にある。(小泉家は、元大地主で庚午新開というのを明治初期に行い財をなしている。今も酒屋で大金持ちとの評だが、財産のある家はそれなりの苦労があるらしい。)

 小泉家の中には「聖駕駐蹕(ちゅうひつ)記念碑」があるという。これについて、
※建立場所 広島市西区草津東三丁目3番 小泉酒造内
 建立年月日 明治20年1月
 建立の由来 明治18年(1885)明治天皇は民情視察のため、岡山、広島、山口の三県を御巡幸になり、その途中小泉家でお休みになった。又明治28年には皇后陛下が、日清戦争の傷病兵慰問のため広島に来られ厳島に参拝の途中小泉家で休憩された。之を記念して、小泉家の中庭の御座跡に大きな記念碑を建てられている。
 その他、特記事項
  又時の宮内大臣の〔月と日の大御心を宿しつる、家は千代までかわらざまし〕という和歌が刻まれている石碑も建っている。(之は明治28年4月建立)。小泉家正面道路(旧国道)をへだてた所に〔置鳳輦生處〕と刻んだ石碑が建っている。

(!もちろん、中に入って見たわけではありません)