4.栄橋                (南区猿猴川)
 
 

広島駅南口から歩いて西へ10分足らずの所。1931年建設の鉄筋コンクリート造りの橋。1978年に補修工事がされている。爆心地から約1.5キロ。原爆炸裂時、橋床上を鬼火のように怪火が飛んだという。爆風方向に沿ってかかっていたので、橋の被害は少なく、東練兵場や牛田方面に向かって、中心部からの被災者が続々とこの橋を渡って逃げて行った。しかし、逃げる方向も猛火に包まれ、熱風に耐えかねこの下の川に飛び込んだが、傷ついた体の為泳ぐ事が出来ず溺れて、そのまま亡くなり、死体がプカリプカリと浮かんでいた。お寺で聞いていた地獄よりも更にひどいとても口では言い表せない、思い出すのもいやになるという惨状が展開された。

左の写真は2002年 9月8日撮影

 
左の写真は2002年 9月8日撮影
 
 左の写真は2012年9月15日撮影