8.金光稲荷神社 石門 石段 灯籠  (東区二葉の里二丁目1) 
   
   東照宮のすぐ上、金光稲荷神社は見るからに新しい。ここから奥宮まで8分と書いてある。その上は二葉山の仏舎利塔。この昔からある古い細道を登って見た。
 ここは爆心地から2.5キロ。被爆遺跡の定義は難しい。被爆建物等継承方策検討委員会の報告書では、建物については5キロ、橋、樹は2.5キロぐらい、石造りの遺跡については2キロまでを挙げている。石造りの物を、建物並みに5キロまで挙げれば、まだまだ少なくなったとはいえ、沢山挙がってくるだろう。どこかで抑える必要があるのはやむを得ないだろう。その見方からはここは、2キロ圏内をはずれている。しかし、奥宮まで古い石造りの物、黒ずんだ石柱、石灯籠、石門、石鳥居、石段、記念板などがある、ある。大正四年五月十日御成婚記念、大正十三年三月奉寄進、御大典記念玉垣、昭和四年三月など刻まれた石造りが、赤く塗られた鳥居の中にいくらでもある。仏舎利塔へは、今では広い道がついており、車でも行けるが、時間があれば一度この道から登って見られたい。ちなみに国前寺からは、仏舎利塔まで歩けば、どちらの道からも約15分。


写真は2003年11月19日撮影。
   
 右の写真は1993年撮影?