10.愛宕神社 門柱 燈籠 (東区愛宕町5−13
   
 愛宕神社は東練兵場のすぐ東南そばにあった。爆心からの距離は2.2〜2.3キロメートル、石造りの場合は2キロ以内を被爆遺跡というとする考えではちょっと外れるが、全焼区域内なのであげておこう。新幹線口から二葉通りを東に、海田方面へ行くとすぐ右に愛宕郵便局があるがその近くだ。

2012年5月16日撮影。
   
 

門柱の裏には「大正三年一月建之」「書者 正三位勲四等犬養毅」とあり戦前からの物で被爆遺跡にあたることが判る。中の石燈籠4基も明らかに古い、被爆遺跡だ。
2012年5月16日撮影。

 
   
 

説明板にはこうあります。

「愛宕神社の由来

 延宝年間(一六七三〜一六八一年)、城東松原地区(現在の愛宕町・松原町一帯)にたびたびおこった大火の厄災、この災禍を除くため、京都愛宕神の分霊をお祀りして愛宕堂を建設しました。神霊は火産霊神(一名迦具土命)で、火の神・火伏の神です。

 それとともに、正徳元年(一七一一年)、この一帯が「愛宕町」となりました。

 昭和二〇年原子爆弾によって焼失しましたが、昭和二七年、町内外の有志によって現在の場所に再建されました。

 この「愛宕神社」は傍らの愛宕地蔵尊と共に、神仏同居の珍しい神社です。」

2012年5月16日撮影。