11.仏舎利塔 (日本山妙法寺慰霊塔)       (東区光ケ丘1)
   
 広島市街を北から見下ろす二葉山の山頂にあります。二葉山は明治以来の広島市街の移り変わりを見つづけて来た写真の撮影場所でもあります。又、初めて広島に来た人にも、目立つので、あれは何と良く聞かれます。平和運動で有名な日本山妙法寺が建て、広島市に寄贈した「二葉山平和塔」と言うのが、正式な名称です。説明板には、こう書いてあります。釈尊の御真骨を奉祀して建立されたものであります。

2008年10月22日撮影
   
 

昭和二十九年四月、日本山妙法寺山主藤井日達聖人により地鎮祭が行われましたが、その後、十二年を経て昭和四十年、地元の開拓団の方々が、各自の土地の一部を売却して建設資金をつくり、日本山妙法寺や有志の協力により完成し、昭和四十一年八月五日落成式と広島市への寄贈式が行われました。

塔内にはインドのネール首相より贈られた仏舎利が一粒、モンゴル仏教徒やセイロン国(現スリランカ国)より贈られた一粒、モンゴール仏教徒より贈られた各一粒も併せて奉安されています。正面の仏像は、昭和四十一年五月、セイロン国より贈られたものです。また県市民による平和の願いをこめた祈念石数万個も収納されています。


なお、標高百三十九米のこの地は、半地下式の大型高射砲四門がすえられていたところです。」 

このすぐ下に日本山妙法寺の道場があります。2008年10月22日撮影

 
   
   広島駅から良く見えるこの塔、ほとんどの人は「仏舎利塔」と呼び、「二葉山平和塔」なんて呼ぶ人はまずおられません。でも正式名称は「二葉山平和塔」です。政教分離の原則から来ます。広島市役所(浜井市長)としては、これを受けとる時には大変な苦労をしたようです。
今は、広島市が「二葉山平和塔」として、管理しています。

2008年10月22日撮影