21.白島北町12本のクスノキ (中区白島北町19番、広島県立文化芸術ホール東)  
   
 

2007年7月11日の中国新聞に12本の被爆クスノキが、枯れ死が心配されていたが、剪定が功を奏して樹勢が回復した旨の記事が出ていた。

被爆樹の定義は難しい。筆者は15年前からこれらが被爆樹木であることは知っていたが、「ほぼ爆心から2キロ以内で、かつ全焼区域内」ということを聞いていたので、入れるべきかどうか迷い、被爆の痕跡も認められないので(位置も移動している筈)、被爆樹から外していた。この記事が出たので、その後作られた広島市の「被爆樹木リスト」を改めてみてみると、ちゃんと出ていた。

かっては、プレートレートも無く、どの樹が「被爆樹」にあたるのか、良く判らないままに、大きい樹がそうだろう、と思い写真を撮ったりしてりたが、今は下の写真のとおり、「それらしかった」樹全てに、プレートが付けられている。「被爆樹木 クスノキ」というプレートの、全部で【1】から【12】までの番号が付けられている。祗園新道、アストラムラインの西側のALSOKホール(広島県立文化芸術ホール、旧郵便貯金会館)寄りに大きいのが12本並んでいるのですぐわかる。

   
 

勢が回復したということだが、もはや被爆68年、かってあった被爆樹のかなりのものが、枯れ死してきたのを見てきた。長く頑張って欲しいと祈られずにはおられない。

2007年7月の8・6行事の準備が忙しい時期に記事が出たが、特に慌てて行くこともなかろうということで、やっと、10月10日に現地調査、全ての樹を撮影した。その一部をここに紹介する。