5.広島県地方木材統制・慰霊碑 (中区大手町一丁目10) 
   
   

 大きな自然石を使用したこの碑は、原爆ドームのすぐ前にあって原爆ドーム全体の慰霊碑かとも思われ、花や祈りの人がたえません。旧産業奨励館の中に入っていた、広島県地方木材統制・職員を慰霊するために、1967年建てられたものです。

 「此のドームは第二次大戦時 吾国の木材統制機関であった広島県地方木材統制株式会社の本社として職員二百六十名の本拠であったが、昭和廿年八月六日午前八時十五分 至近上空に原爆投下され 不幸にも役職員百余名がドーム内外において被爆殉職した ここに原爆ドーム永久保存の決定をみて 当時の社長田中好一氏の発起により生存の旧役職員集い その霊の冥福を祈ると共に 世界永久平和を祈願して之を建碑する。」

日本木材統制株式会社広島支店、広島船舶木材株式会社の殉職者を併せて合祀しています。