2002年4月、当初、「被爆者援護法」の代替施設として提案され、「屋上屋を造ってどうするのか!」と被爆者団体からも反発も招いた問題の「国立平和祈念館」の工事がようやく完成、そして2002年8月1日開館され一般への公開が始まりました。
なお長崎は2003年7月6日開館されました。
2002年4月15日、周囲の工事用フェンスが撤去され、外観が姿を現し、8月1日に公開されました。
祈念館は原爆慰霊碑の東側。地上部分には、原爆投下時刻の八時十五分をイメージする時計風のモニュメントがあり、その周囲に、建設工事の際に地中から出てきた瓦礫(がれき)を配しています。
モニュメント下の地下二階に、中央の円弧部分の地下に、原爆死没者を追悼し、平和について思索する追悼空間が設けられました。高さ八メートル、直径十八メートルの円筒状の吹き抜けで、壁面は原爆投下直後の写真を陶板の凹凸による陰影で表現し、360度のパノラマにしてあります。また、原爆死没者は5008人(遺影4081枚分、927人分は名前だけー2002年8月7日現在)が登録されています。入口には「誤った国策により犠牲となった」との文言が記してあります。
写真は2013年5月17日撮影
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