55.中曽根康弘句碑 (中区大手町二丁目12・平和公園対岸緑地帯) 
   
   

 この平和公園の中に1987年11月、多くの市民の必死の反対を押し切って、強引に建てられたのがこの中曾根句碑です。彼が首相の間にどんなことをしてきたのかは、皆のよく知っていることです。およそ平和と反対のことばかりしてきました。日本の軍備を拡大し、非核三原則をなしくずしにし、アメリカのいいなりになって日本をアメリカのための不沈空母にしようとした男、ヨーロッパに中距離核ミサイルを置くことを要請したし、日本の近海をトマホークの海に変えてしまった人間です。

 更に、被爆者の前で「病は気から」と言い、韓国人被爆者の前で「日本は昔から単一民族だからうまくいくんです」という、およそ歴史をねじまげる男です。彼が首相の在任中に広島に三回来たというだけで、その句碑を建てることを許した市当局の平和行政のいい加減さに怒りがこみあげる思いです。しかしこれが当時の広島市政の実態でしょう。と同時に心の中では反対しながらも、結局は黙認している多くの市民の問題でもあります。建てたのは、双葉ライオンズ・クラブです。

   
   下の2枚は、1997年8月6日、この句碑前でのデルタ女の会のパフォーマンス