29.千田町一丁目町民慰霊碑(ふりかえりの塔)  (中区千田町一丁目3−28前歩道上)
   
   元は鷹野橋交差点の真ん中に立っていました。(左は1993年撮影)

碑文には、思わず感動します。多くの「語り部」の方の活動を勇気づけてきたもです。読んで見ましょう。

ピカ ドン 

くずれた家々はたき火のように燃え拡がり 

はりの下敷きとなって 

あちらこちらで助けを求める悲痛な叫び

迫りくる火の前に

人の力はあせれども弱い

「逃げて 早く逃げて」と叫ぶ

いとしい人の声もとだえた今、

後ろ髪を引かれ

振り返っては、 ころび 

火の粉を浴びながら 

また 振り返る 

偲い残り

あの時 

あの日を 

再び繰り返してはならない

  昭和五二年八月六日

広島市千田町一丁目

原爆慰霊碑建設委員会

   
   道路改修に伴い、2000年末、電停「鷹の橋」から「鷹の橋商店街」に行く途中、元の場所の近く、古くからある喫茶「房州」前の路上に移されました。

(左の写真は2005年6月19日撮影)