28.龍心寺不動明王(浪切不動) (中区大手町五丁目2−11) 
   
   鷹の橋商店街の裏通り、国道2号線側の細い道筋。その気になって捜さないと判らないような、小さな寺の、門と玄関の間の狭い庭に建っています。
 民家と見まちがう庭先の木立ちの中に築かれた、2.5メートルの台座、原爆の炎を思わせる火を背負った像の高さも同じと聞きます。右手に連れたセイタカ童子は合掌して冥福を祈り、左手に従うコンガラ童子は、手足となって復興に励むといいます。あの日炎に追われ炎に消えた幼い広島の子供を表したものでしょうか。1956年建立。当時の住職が無縁の犠牲者の供養を呼びかけ、総代の寄進によって建立は実現したといいます。

2012年9月15日撮影。