38.明治天皇行幸記念碑 (南区宇品海岸三丁目11・宇品中央公園)
公園の道路側から右に明治天皇行幸記念碑がたっています。新しい御世を宣伝するため全国巡幸の一環で、1885年、広島を巡幸し、建設中の宇品港から呉(広島の陸軍より先に呉の海軍鎮守府設置が決定されていたー1884年用地買収開始、工事開始は翌年、1889年開庁)、倉橋島を視察したのを記念して、1939年建てられたものです。 (表に「明治天皇御駐驛趾」、裏に「昭和十四年一月建之 陸軍中將 松田巻平敬書」と刻んであります。) 左の写真は20013年7月1日撮影。 |
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1867年が明治維新。庶民はまだ「天皇」って何者かさえ知らず、幕藩体制の「お殿さま」の方が偉いと思い込んでいました。維新の元勲たちは、これでは「富国強兵」もおぼつかない、と苛立ち、何も知らないまだ若い明治天皇を全国津々浦々を回らせたもので、その一環のものです。皆さんの地方にも似たようなものがあるでしょう。 「天皇制国家」が一挙に庶民の間に浸透するには、もう9年先の日清戦争勝利まで待たねばなりませんでした。 2005年6月19日撮影 |
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左の写真は2000年8月撮影 |