14.府中原爆慰霊碑と核廃絶決意碑  (安芸郡府中町本町9−5・茂陰クラブグランド) 

   
   
   広島駅方面から府中町の役場に行く前の府中大川に架かっている橋の南側にゲートボール場となっている小さな島のような公園の一角にあります。府中町は長らく広島市への刺として合併を拒否この慰霊碑は、広島市中心部の近くにありながら、刺として合併を拒否し続けている町です。そして非核宣言都市の先駆けとなったことも有名でした。この町の町民拠出の浄財によって、被爆四十周年を記念して、核廃絶の決意も込めて造られたものといいいます。

 掃き清められた敷石と砂利が、夕陽に美しく輝いていました。思いをこめて折った鶴も飾られています。県内いたる所に散在する被爆者は、それぞれの思いを胸に、戦後の風雪に堪えてきたことでしょう。親を失い子をなくし、悲しみを背負いながら生きてきた人もあるでしょう。府中の人たちは、心をひとつにして、「核に灼かれし御霊安かれ」と、平和祈願もふくめ建碑の偉業をなしとげたました。被爆当時の記録によると、県内被害者の数は広島市を除いて、95407人に達しています。