15.海田 海軍第十一航空隊地下工場跡 (安芸郡海田町浜角9)

  1991年11月「広島の強制連行を調査する会」が発見。終戦末期、軍需工場を空襲から守るため、全国至る所で地下トンネルが掘られていった。この大変な労働は、ほとんど朝鮮人によってなされたものだと言われている。ここで朝鮮人の強制労働の捉え方について。決して哀れな、可哀相な朝鮮人ではない。こんな穴を掘らされるなんて、もう日本も長くはない、自分たちの解放はもうすぐだ、という希望に満ちた辛い労働であったということです。
 資料を基に調査した結果、これは海軍第11航空隊地下工場跡と判断されました。広島市が合併を呼びかけている安芸郡海田町は、海田中学校裏にありまいた。二つトンネルを発見したということですが、当時は、一つはすぐ見つかりました。簡単に入れましたが、発見以来ヘンなのがウロチョロして困るという近所からの苦情からか、地主もいやがっていました。近所の人に聞いても嫌われてしまいました。上の写真は入口が塞がれている所で道路からも見えます。ただ、その気になって見ないと見過ごしてしまうのは、被爆遺跡などと同様でしたが、それも「危険」ということで今では封鎖されてしまいました。で、20年前のこの写真はの貴重品となってしまいました。