15.報専坊のイチョウ (中区寺町3-3)
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寺町の報専坊の玄関先に原爆で真っ黒に焦げながらよみがえった見事なイチョウの樹があります。高さ約二十メートルで、樹齢は百五十年といわれます。
2002年5月8日、フランスのテレビ会社のスタッフがこのイチョウの生命力の強さに焦点を当てた約五十分のテレビ番組を制作するために取材に訪れた、と中国新聞に報じられていました。 爆心から1.1キロぐらいの地で、縮景園のイチョウはすでに紹介していますが、これが9本の被爆イチョウの中でもっとも爆心地に近いそうです。 広島高校生平和ゼミナールの生徒が見つけました。「ヒロシマの子の爆心地レポート、ドキュメンタリー原爆遺跡」というすぐれ本を出していますが、その本には載っていないが、宅和純先生の「碑めぐり」で書いてありました。しかし最初行った時は、葉が落ちていた上に、被爆の痕跡は良く判らず、今まで暖めていたものです。 この寺町地区は大火災になり、黒い幹になったイチョウと、崩れた報専坊、数戸の民家が残るだけだったといいます。寺には現住職の父と母、弟、妹、親類の人の計五人がいたて助かったのは、はりの間にできた空間にいて三日後に救け出された母だけでした。住職の9人の家族は3人だけになりました。 2005年11月13日も見事に色ついています。(左の写真) |