9.崇徳中学校供養塔 (西区楠木町四丁目15−13・崇徳学園内)

 崇徳高校.・中学は新築なり(2002年5月確認)、正門から入って右手の方にあった供養塔は中庭に移されています。被害の多くは、八丁堀、白島方面で建物疎開作業中だった1、2年生で、教員7人、生徒514人の内、517人が死亡。このように学徒の犠牲者は、3年生以上は学徒動員で工場などに行かされていたため助かり、建物疎開に動員されていた1、2年生がどの学校でも多いようです。この学校は安芸門徒で有名な広島の地の真宗本願寺派の仏教団体崇徳社により1913年創立されたもので、「供養塔」という名やその面影にそれが伺えます。供養塔は1951年建立。この時期は、米軍占領下で、これは最も早い時期に属します。

写真は2012年3月18日撮影。