12.三篠神社の狛犬、クスノキ(西区三篠北町一丁目11番)

   爆心から約1.8キロの神社。狛犬等の頭に焼け跡が目立ちます。明治四拾一年九月吉日建立 永田太郎吉 世話人 森田溝造の奉燈 昭和十三年八月吉日 中田収蔵の獻燈 明治二十七年九月吉日の狛犬二つ、昭和十七年一月吉日 世話人 坂本要作の狛犬が二つ、手水舎も被爆しています。鳥居は中のものは昭和三十五年ですが、入口のものは明治三十八年のものです。写真は2012年9月15日撮影。
   
  三篠神社略記
御祭神 伊集諾神 伊集柵神 大年神 大国主神 宗像神 猿田彦神 八幡神 天満天神 永録年間 此の近在に 大年神を 大年大名神と称して創祀 天正年間 横川の東側 楠の木の大木の下に猿田彦神を 楠木大名神と称して創祀 永応三年 現社地に宮社を造立 大国主神を 黒皇大名神と称して創祀 前記大年大名神 楠木大名神を合祀 明治に至り 黒皇神社と称す 其後 楠木村 新庄村 打越村を合併し 三篠まちと称せし頃の 大正三年 町の中心地たる  楠木鎮座 黒皇神社に 新庄鎮座 熊野神社 打越鎮座 八幡神社 青木神社を合併 社号を 三篠神社と改称 全町の総氏神と仰ぎ 境内の拡張と 壮大なる社殿を造営せしも 昭和二十年 原子爆弾のため 樹齢三百年に及ぶ境内木と共に鳥有に帰す 幸に御神体は災禍を免かれ給ひしか 暫時 元 熊野神社跡なる御旅所に遷御 同二十三年本殿一棟を造営して還御 同四十八年 山手町鎮座 天神社合併 境内地は都市計画のため狭溢となる。


写真は2012年9月15日撮影。
 
   
   

左下のクスノキには被爆樹木として説明板がついています。高さ15.00m、,幹回り2.44m、根元回り2.97m、枝下高2.43m

.「被爆樹木 クスノキ

爆心から1,850m

このクスノキは、1945(昭和20)年8月6日の原爆にも耐え、生き残りました。被爆時は付近の個人宅内にありましたが、戦後境内に移植されました。」

写真は2012年9月15日撮影。