141−2.2004年3月27日.核兵器廃絶をめざすヒロシマのつどい(11)〜(20)

〜2005年NPT再検討会議への提言〜

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3月24日読売新聞、3月27日中国新聞に予告記事、3月28日読売新聞、朝日新聞に報告記事が出ています。

毎日新聞は4月1日に。

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   ナガサキの被爆者からは森口さんが挨拶。原爆ドーム前の電停で下りたとき、修学旅行生が「ヒロシマだ」と叫んだことに「共感」を覚えた、と紹介しました。
そのうえで今「北朝鮮が原爆を落としたのですか?」と聞く人さえいる。風化や無知がどんなにこわいことか、と強調しました。

森口さんたちはナガサキで、「核兵器廃絶ナガサキ市民会議」で活動しています。
行政と共同で、地球市民ナガサキ集会を2000年、2003年に開催しています。高校生一万人署名などの行動も紹介。
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 また、ナガサキに中国人許さんが来た事も紹介。彼の御父さんは、長崎刑務所でなくなったのですが、今回はじめてそのことを知らされたそうです。

「日本人被爆者はまだ手当てがもらえるが中国人はそうは行かない」ということ。
「アジアに対して酷い行いをしてきた事を考えねばならない」
と強調しましたl。
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 また、バークレイ市では、とうろう流しを8月9日にしていることも紹介。「ヒロシマ・ナガサキの声は世界中に広がっている」と強調しました。
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 ヒロシマの被爆者からは、高橋昭博さんが挨拶。

慢性肝炎などに苦しめられ「生きる事の厳しさ・苦しさを痛感している」と訴え。

その上でアメリカの原爆投下を「実験だった」と強く非難しました。「2つの違う原爆を落としている事、工業地域・市民が住んだ地域を狙っている事、空襲を受けていない地域を選んだ事」を指摘しました。
そのうえで「アメリカは100万の命を救ったとしているが、待ってくれといいたい。100万はあくまで仮説だ。30数万人が現に殺された。一人の命も地球より重いのに。。」といいました。
「核は絶対悪だ。だが、20世紀には廃絶できなかった。」「日本政府はアメリカの核には無言である。これでは説得力がない」としました。
また「官房長官の発言には唖然とせざるを得ない」と怒りを示しました。
また「日本は崩壊寸前だ。国内は乱れに乱れている。自衛隊派兵をする余裕があれば日本の再生に使うべき」としました。
アメリカについては「ロシアと共に核超大国。他国を批判する資格はない」と斬捨てました。
またNPTは「5カ国の保有は認めるが、他は認めないのは不条理だ。再検討会議は5年以内に核廃絶を約束して欲しい」としました。
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 アーロン・トービッシュさんが続いて登壇。「みなさんの危機から世界を救い出そうとする決意に感動している。」「会合を重ねても何かを達成しているわけではないが、希望を重ねて行く事には違いない」「いま、政治を変えて行く、危険を変えて行く事が必要」と訴えました。
そして「シティキャンペーンを成功させたい。これ以上ムダな力を使いたくない。」
「何千もの核実験が行われ地球は汚れた。またいつ核の事故があるかも分からない」とし、緊急性を訴えました。
今年の4月には10人から15人の市長にNYに来て欲しい。そして、来年には十億人を代表する人を連れてくるというメッセージ、またビジョンをもたないなら、誠実ではないというメッセージを発信する。としました。また、NYには色々な国から移民が来て共同体をつくっていますが、その共同体との連携も打ち出しました。
「各市長が共同体を訪れる。そして核廃絶への決意を分かち合う。またセントラルパークに世界地図をつくり、その上に各都市の文化などを楽しめる様に店を出し世界一周を体験できるようにしたい」などと抱負を語りました。
その上で「ウィルスが広がる様に運動を広げよう」と檄を飛ばしました。
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 最後はHANWA共同代表でもある森滝春子さん「9.11以降、2000年の「明確な約束」は突き崩されてしまった。そしてアメリカはDUをイラクで使い、人体へのダメージを与えた。子どもたちの未来を奪ってしまった」と非難。

そして「アメリカは、64億ドルの核兵器予算を計上している。核実験再開や地中貫通型核兵器の開発も視野に入れている。7カ国を名指しして先制攻撃も
辞さない構えだ。核使用が現実化している。人類の危機だ」とする一方で、「民衆の反戦・反核の動きも確実に立ちあがっている」としました。

9.11後、ヒロシマがナガサキととともに反核平和使節団をアメリカに送った事も紹介。また、ヒロシマでは、1999年の東京フォーラムへの市民からの働きかけを通じ、ヒロシマの会が成立した、ということです。

昨年3月二日にはNO WAR NO DU の人文字がつくられるなど、反戦運動が高まったが、日本政府は、イラク派兵や憲法改悪などの動きを造ろうとしている。そんななかでも、1.17の2300人、3.20の3600人と、市民の結集が流れを作り出している。核絶対否定にたたねばならない。反核が世界にとって認識だと確信したいと強調しました。
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第2部への休憩をはさんで渡辺朝香さんの独唱、伴奏はおなじみKーnetの橋本真さん

 

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